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なんか、やる気のない三連休。
楽しいことが終わっちゃうと、
一気に寂しいよ~~!
昨日のアニメのワンピ、
予想は外れてしまいましたね~(^^ゞ
ネタバレ以下反転
↓
偽麦わら海賊団の声
ゾロ←ウソップ(勝平ちゃん)
サンジ←ゾロ(甲高い声の中井さん)
ロビン←ナミ
チョパ←不明(ルフィかロビンなんだけど、
わからんかった~~)
ははは~~
さて、中断してましたパラレル「野分」の
続きです。
「つづきはこちら」からどうぞ
3
帰りの電車の中、たしぎは行きとは、うって変わって饒舌だった。
話しの半分もゾロの頭の中には入ってこなかったが、
そのほとんどがスモーカーの事なのは、大体分かった。
あの人には、ああいう顔を見せるんだな、お前は。
そんな事を思いながら、見つめていたら、たしぎが眉間にシワを寄せて、顔を近づける。
「ロロノア、話し、聞いてます?」
やりきれなくなって顔を外らす。
「・・・もう、オレの役目は終わりだろ。」
口から出た言葉は、おそらく本心だった。
え? たしぎが大きく目を見開いてゾロを見つめ返す。
「よかったな。スモーカーさんと会えてな。」
「・・・あの、本当に、ありがとう、ロロノア。今度、お礼させて下さい。」
「別に、そんなもんいいよ。」
「でも、何か・・・そうだ!映画見に行きませんか?」
「もういいって、言ってんだろ。」
思わず、語気が荒くなり、たしぎが息を飲むのがわかった。
「・・・・」
「もう、振り回されんのはゴメンだ。」
丁度、電車が降りる駅に着いた。
人の流れと供に、ホームに降りると、
突っ立ったままのたしぎを振り返りももせずに、その場を後にした。
********
「・・・ごめんなさい。」
離れていくゾロの背中に向かって言った声は
おそらく届かなかっただろう。
駅前から普段はバスを使う道のりを、歩いて帰った。
時間をかけて、少しでも気持ちを落ち着けたかった。
アパートに戻っても、何も手につかずにいた。
化粧を落としたくて、顔を洗うついでにシャワーを浴びる。
そのままユニットのバスタブにお湯を落としながら、ペタンと座り込む。
今日あった出来事が、思い浮かぶ。
スモーカーさんに会えて、良かった。
大学院に進もうと考えたたしぎにスモーカーは丁寧に相談にのってくれた。
マリージョア大学とたしぎの大学との専門性の違いとか、とても参考になった。
半年ぶりに会って、たしぎは自分が平気かどうかも知りたかった。
自分から、別れたものの、その選択が正しかったのか迷った時期もあった。
久しぶりに会ったスモーカーさんは、なんだか生き生きしていて、
新しい環境を楽しんでいるようだった。
そして、それを喜んでいる自分に気づいた。
今日会えたら、一つだけ、聞こうと思っていた事があった。
好きな人が出来たと嘘をついた時、スモーカーさんが言った言葉。
「あいつなら構わねぇ。」
どういう意味ですか。
スモーカーさんが、そう言うのならと、あの日、ロロノアのアパートを訪ねた。
私の浅はかな考えなんて、見透かされたようで、後悔した。
でも、ロロノアの唇のぬくもりが、忘れられなかった。
ロロノアと会う度に、胸が苦しかった。
それが、スモーカーさんを思い出すからなのか、分からなかった。
ただ、あのスモーカーさんの放った言葉が、いつまでも私を捉えて離さない。
自分の気持ちに向き合う為に、今日、それを確かめたかった。
・・・結局、そんな事は聞けなかったけど、ようやく気づいた。
要は、私の、気持ち次第なのだと。
スモーカーさんの言葉のせいにしちゃいけないって事を。
お湯がバスタブに溜まったので、蛇口を捻ってお湯を止めた。
静かになった湯船の中で、たしぎはぎゅっと目を瞑る。
これで、やっとロロノアに向き合えると思ったのに。
コツンと自分の頭を小突く。
・・・甘え過ぎたみたい。
ごめんなさい。
もう一度、つぶやいてみるが、それがロロノアに届くとは
到底思えなかった。
〈続〉