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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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メリークリスマス♪

今年は、22日にクリスマス会やっちゃったからね~
もう、ゆっくりしちゃった(笑)

あ、でも、サンタにリクエスト来たなぁ。
まぁ、何歳なっても、ワクワクするよね~。


さてさて、今回は、767日シリーズ(そういうシリーズだったわ)
高校生ゾロと、大学生たしぎのお話です。
恋人どうしだけど・・・
少々、大人仕様です。(*^^*)

よろしかったら、「つづきはこちら」からどうぞ




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「追う背中」7






「推薦通った。春から一緒の大学だ。」


師走に入り、朝晩の練習で吐く息が白くなりはじめた頃
弾んだ声で電話をかけてくれたのは、ゾロだった。


「ほんと!?おめでとう!よかったね!」

たしぎの顔に、自然と笑みがこぼれる。


「嬉しい。」

「あぁ。」


遠距離恋愛中の二人は、まとまった休みの時にしか
ゆっくり会うこともできない。

最後に会ったのは、たしぎの誕生日の10月だった。

それから、ゾロの入試の準備の為、暫く会うのを
我慢していたのだ。


「もうすぐ冬休みだろ?いつ戻る?」

ゾロの期待を含む声に、たしぎは申し訳なく思った。

「ごめん、年末ぎりぎりまで、合宿があって・・・
 帰るのは、大晦日になると思う。」


「・・・そうか。」

明らかに落胆した声。


「初詣、一緒に行こうね。」

「あぁ。」

「楽しみにしてる。」

「・・・オレも。・・・じゃ、合宿、頑張れよ。」

「ありがとう。ロロノアも風邪ひかないようにね。」


思うように会えないもどかしさを飲み込んで、
春になり、同じキャンパスを歩いたり、一緒にご飯を食べる様子を
想像しては、たしぎは自分を慰めた。




****



「はぁ~~~~っ。なんで、合宿なんてするんだろう、
 よりによってこの時期に。」

「ほんと、世間はこんなにも恋人たちであふれているってのに!」

「あ~~~あぁ!」


12月24日、クリスマスイブの夕どき、
大学近くのファミレスで、大きなため息をついているのは、
たしぎが通う大学の女子剣道部員の仲間たちだった。

ようやく試験も終わり、やっと冬休みに入ったというのに
剣道部は、25日から28日まで合宿を行うというのが
例年行事だった。

もう3年目で、あきらめたとはいえ、
不満の一つ二つは、言ってもよかろう。

こうして、部員たちで愚痴を言いながらのクリスマス女子会も
例年行事となっていた。

「コーチなんて、今日は絶対デートだよね。」

「そうだよ!いっそ、今日から合宿ならあきらめもつくってもんよ!」

「何が悲しくて、クリスマスイブに合宿の準備しなきゃいけないのよ!」

口々に思いを吐き出しながら、料理を口に運ぶ。
明日への備えか、やけ食いぎみか、食欲は留まるところを知らないようだ。
もちろん、今日ここに来ていない彼氏いる組もいる。

そんな部員たちへの、やっかみも、食欲に拍車をかけていた。


たしぎは、そんな中、合宿が終わればゾロと会えると
楽しみを顔に出さないように、もくもくと料理を口に運んでいた。


ようやくデザートにたどり着き、皆が満足げな顔で
ケーキを食べていた時、不意にたしぎの携帯が振動した。


口を動かしながら、携帯を見れば、ゾロからのラインの通知だった。


「もうすぐ○○駅に着く。今から会えるか?」

え!?


今日って平日だよね、ロロノア、学校は?

様々が疑問が頭に浮かびながらも、たしぎの胸は高鳴った。


急に立ち上がると、皆に告げる。

「ゴメン、急用が出来ちゃって、これ、私の分。」

財布から自分の分の支払い分を取り出し、テーブルに置くと
コートを手に立ち上がった。

その時、テーブルの角に、思い切り膝をぶつけて、顔をしかめた。


「ちょっと、たしぎ!どうしたの!?」

「うん、ちょっと・・・イタタ。」

「大丈夫!?」

「うん、平気、平気。みんなごめんね!じゃ、明日、合宿で!」


危なっかしく、駆けていくたしぎの後ろ姿を
部員たちは、あっけにとられながら見送った。


「あれ、たしぎって地元につきあってる人いるんじゃなかったけ?」

「ええ!?じゃあ、もしかして・・・会いに来たとか?」

お互い、顔を見合わせると、どさっと椅子に持たれる。

「あ~~~あ、やられたぁ。いいなぁ。」

「そんなぁ、土壇場でぇ~~~!」


「こうなったら、デザート追加だわ!」

「だね!」


部員たちの女子会は、更に盛り上がったとかないとか。



*****


息を切らせて、駅に着いたたしぎの目に、
マフラーに顔をうずめるように佇む、ゾロの姿が飛び込んできた。


「ロロノア!」

駆け寄ると、眠たげだった目がパッと開いて、たしぎを捉えた。


「・・・おう。」

ちょっと照れくさそうに笑うゾロに、たしぎは胸がいっぱいになった。


「今日、学校は?・・・大丈夫なの?」

心配しながらも、嬉しさが込み上げる。


「あぁ。」

たしぎの顔を見て、ゾロも嬉しさが堪え切れない。

自然と笑みがこぼれていた。


たしぎは、恋人たちをうらやむ立場から
クリスマスイブに一緒に過ごす恋人達の一人になった。

なんだか、一瞬でドレスを身にまとったシンデレラのよう。

否応なく浮足立つ。


「ロロノア、お腹すいてない?何か食べようか。」

自分はお腹いっぱいだったが、一緒に居れるのであれば、構わなかった。

「それとも、どこか・・・夜景の綺麗なところとか・・・」

夜のイルミネーションを二人で眺めたりできたら、ほんと夢みたい。



「来る前に食べてきたから、別に、腹は減ってねぇし、コンビニでなんか買ったら、
 お前んち行こう。」

あれこれと思い巡らすたしぎに、ゾロは最初から決めてあるかのように話す。

「今晩、泊まっていいか?」


「え?ちょっと・・・あ、電車、もうないか。
あ、でも、私の部屋って、ちょっ・・・と待って!」

いきなりの展開に、たしぎは慌てふためく。


「え、ほんと部屋、片付けてないし、合宿の準備もこれからだし、えっと・・・」


「行こう。」

たしぎの返事を待たずに、ゾロはたしぎの手をとり、歩き出した。


強く握られた手に、たしぎの鼓動は、急に速くなる。


稽古、がんばったんだろうな。

掌のマメが、たしぎの指に当たる。


前を行くゾロの顔は、よく見えない。


「会いたかった。」

小さい声で、つぶやくように言うと、ゾロの肩がビクンと上がる。


「オレも。」

ふっと立ち止まり、たしぎを見つめるゾロの瞳が熱いと感じた。




*****




コンビニに寄り、小さなケーキと飲み物、ゾロはチキンと肉まんを買った。

「やっぱり、お腹空いてたんじゃない!」

「こんなのただのおやつだ。」

アパートに着く頃には、ゾロのお腹に消えていた。



「ほんとに、ほんとに散らかってるからね。」

何度目かの念押しのあと、カチャリとたしぎは、
アパートのドアの鍵をまわした。


「おじゃましま~す。」

心持ち、ゾロの声が小さくなる。

たしぎがパチリと電気を点けて、先に運動靴を脱ぐ。

パタパタとキッチンを通り、部屋へと入っていった。


「あ、ちょっと、待ってね。片付けちゃうから。」

たしぎは、急いで脱ぎ散らかした服を拾い集める。

不意に背中に温かくなった。

後ろからゾロに抱きすくめられていた。

「ロ、ロロノア・・・」


思いのほか強い力で、首筋にゾロの唇が触れる。

「もう、我慢できねぇ。」


お腹に廻された手に力が入り、身体が密着する。

たしぎの手から、拾った服が落ちた。

ゾロの手がたしぎの着ていたパーカーの中に、身体をまさぐるように
侵入する。


「ちょっ、ちょっと、待って・・・」

いきなりの展開に、たしぎは動揺を隠せない。

「ほんとに、待って、シャワー浴びないと・・・汗かいたから・・・」

途切れ途切れの抗議にも、ゾロの手は動きを止めない。


Tシャツをたくし上げ、ブラジャーの上から
胸をぎゅっと掴まれる。

「あっ!」



耳元にゾロの息遣いを感じる。


覆いかぶさるように床に押しつけられ、
手首をつかまれ、仰向けにされた。


息をつく暇もなく、唇を塞がれる。


遠慮なく舌が入ってきて、咥内を縦横無尽に動き回る。


「っん・・・はぁ」

必死に息継ぎをすれば、声が漏れる。


手首を掴む、さっきまで冷たかったゾロの指先は、
熱く、力強い。


「はぁっ。」

ゾロは、満足したように顔を離して、たしぎを見つめる。


「ロロノア、お風呂入ってきても・・・」

「駄目。」

ニヤッと笑ったかと思うと、あっという間に
たしぎのジャージとTシャツは、たくし上げられ、脱がされてしまった。


エアコンのスイッチさえ入れる暇がなかった。

ひんやりとした空気がたしぎを包む。


思わず身体が強張る。

ゾロの手が、ジャージのズボンにかかる。

「いやぁ。」

その手から逃れようと、身体をよじっても、無駄だった。

ショーツと一緒に、足首まで下ろされてしまった。

ブラジャーは、半分ずり上げられ、
乳房が歪んで、片方の乳首があらわになったままだ。

たしぎの上にまたがるように膝をついていたゾロの
腿の間で、いきなり恥ずかしい姿をさらしている。


見下ろすゾロの顔は、天井の明かりが逆光でよく見えない。


せっかく逢えたのに。

クリスマスなのに。

イルミネーションの下、一緒に街を歩きたいと思っていた。

逢いに来てくれた、本当に嬉しかったのに。

こんな、片付けもしてなかった自分の部屋で、こんな格好で、
お風呂にも入ってないのに・・・。


いろんな思いが一気に湧き出てきて、たしぎは悲しくなった。


「やだ・・・もう・・・」

腕で顔を隠すように覆い、ゾロの視線から逃れるように
身体をよじった。


「嫌か?」

ゾロの声には、悪びれる様子は感じられない。


「ああっ!」

「もう、こんなになってるぜ。」


いきなり、掌がたしぎの股の間に割り込んで
指先がぐっと秘所に入り込んだ。

その濡れ具合を確かめるように、かき回す。


「いやぁっ!!!」


わかっていた。

たしぎは、ゾロに抱きしめられた時から
身体の芯が、ジンと熱を持ち始めたことを。

こうなることを期待していたことを。

「っ、ああぁ!」

声を押さえられないほどの刺激が、容赦なくたしぎを襲う。


「嫌じゃねぇんだろ?」

ゾロの指先は、たしぎの中の厚い肉壁をこすりながら
奥で行き来する。

「はぁああ、ああん!」

どうしようもなく、みだらになっていくのを
たしぎは止められない。


ゾロは身体を起こすと、器用にブラを取り去り、
乳房のやわらかさを確かめるように揉みしだく。

先端を摘まんでは、固さを確かめるようにぎゅっとひっぱる。

「こっちも、嫌じゃなさそうだな。」

ゾロの唇が、もう一つの先端に吸い付いた。

「・・・ああっっ!」

舌で転がされ、甘噛みされて、たしぎの身体はのけぞった。



*****



どうなったのか、よく覚えていない。

ロロノの背中に夢中で、しがみついていた。

戸惑いも、不満も、快感に押し流されて、
気づけば、抱きしめられたまま眠っていた。

「・・・ん・・・」

たしぎは、気だるい身体をよじって、起きあがると、
携帯に手を伸ばした。


時刻は6時と告げていた。

いけない。合宿の用意しなきゃ。


ゾロの腕から身体をすり抜けるように離れると、
シャワーを浴びに、たしぎは浴室へ向かった。


*****



「ロロノア、起きて。」

ぐっすりと眠っているゾロは、起きる気配がない。


「合鍵あるから、鍵をかけて帰ってね。
 ポストに入れてくれれば、合鍵あるから。
 もう、行くね・・・ロロノア、じゃあね・・・」


なんだか、釈然としない気持ちで、たしぎは、
部屋を後にした。



せっかく会えたのに・・・


ただ、身体を求められただけのような気持ちがした。





お互い時間がないのは、わかっているつもりだ。
でも、それでも・・・


いろいろな想いが浮かんでは消えていく。


それを振り払うかのように、頭を振り、
たしぎは合宿場へと、足を速めた。



*****



合宿は、案の定、ガタガタだった。

どうにも集中できず、ダメなところが全部出たような状態だった。




「まったく、前日に彼氏と浮かれているからよ!」

ファミレス女子会仲間からも、やっかみ半分、冷やかされた。

風呂場で、キスマークを見つけた時には、肝が冷えた。


必死で隠したつもりだったが、背中のキスマークは
ばっちりみんなに見られていた。



「どんな彼氏なの?」

興味深々で、質問してくる部員たちに
歯切れの悪い言葉でしか答えられなかった。


合宿の終盤には、冷やかす口数も減り、
ひたすらに竹刀を振るう部員達。

たしぎも、想像以上にきつく感じた合宿も
ようやく終わりを迎えた。



疲労と心地よい達成感を抱え、
口々に「よいお年を!」と、それぞれの故郷へと帰るだろう。

たしぎも、ロロノアの居た気配そのままの部屋に戻り、
洗濯だけ済ませると、
慌ただしい年末の街の中、駅へと向かった。


もう少し、ゆっくりと、
ロロノアと過ごせますように・・・


ささやかな願いを胸に、たしぎは混雑した電車の中、
目を閉じた。



fin.










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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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