[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
味噌汁会話から、悪ノリです。
ゾロペロミホ 登場
「どっちだっていいだろ」
「おっ、今日は和食か?」
シャワーを浴びたゾロが食堂にやってくると
キッチンから、いい匂いが漂ってきた。
鷹の目も、以外に和食は好きらしく、
度々献立がテーブルのあがる。
いい匂いにつられて、キッチンに顔を出すと
鍋に肉じゃが、皿には焼き魚がのっていた。
何やら、ペローナが鷹の目に手ほどきを受けているようだ。
「違う、味噌は具を入れてからだ。」
「あ、そうか。」
料理を習うペローナは、いつもと違い、素直だ。
「トーフに、何だ?」
「ワカメだ。」
鷹の目が聞かれて答える。
「オレは、ほうれん草がいいな。」
思わず口に出して言ったら、鷹の目に睨まれた。
「馬鹿もの、豆腐にはワカメと昔から決まっているだろう。」
「そうか?ウチじゃ、ほうれん草だったぜ。」
「ふっ、未熟者めがっ!」
「なんだと!」
二人睨み合い、今にも刀を抜きそうな勢いだ。
「どっちだって、いーだろ!今日はワカメしかないから、
次はほうれん草にしてやる。まったく、しょうがねぇな。」
それを聞き、二人は、柄から手を外す。
いつもこんな調子だ。ペローナは思った。
何でもすぐ勝負事にしやがって、負けず嫌いな奴らだ。
「んで?ネギはどうすんだ?」
「当然!」
「あたりまえだっ!」
同時に答えが帰ってくる。
ガクッ。何だか力が抜けたぞ、おい。
変な所で一致しやがる、似たもの同士だろ、おまえら。
食卓に着いた三人は
ゾロが手を合わせて「いただきます。」と言うのに
合わせて食べ始める。
「ん、んめぇ。」
ゾロが頬張る。
見たか、ふふふ。
ペローナは、気分がすこぶる良くなった。
「む、味が少し濃いな、この煮物は。」
鷹の目が、ボソッと呟く。
「若者向けの味付けだ。我慢しろっ!」
「こ、小娘・・・」
地味に落ち込む鷹の目だった。
次の日、稽古で、鷹の目が言い放つ。
「若者なら、これくらいやって貰わないとな。」
ほら見ろ。
引きずってんじゃねぇかよっ!
ペローナの奴。
〈完〉
ちゃんちゃん。
あ、私は大根が好きだなぁ、お味噌汁は(^^ゞ