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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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今日は、お仕事ヒマだったんだぁ~~

episode7 できちゃった~(^^ゞ

今回は、もっと酷いローです!

ルフィはどうでるんだろう。
ローは命の恩人だし、
スモーカーのことも、嫌いじゃないだろうし・・・

助けて!とたしぎはゾロに頼むのか?
否。
最後まで自分でなんとかしようとする筈。
それを見て・・・
「つづきはこちら」からどうぞ

勢いだけで突っ走ってますんで、
細かいところは、ご容赦を!

ポチポチありがとうございます。

>ひゅうさん
 伝わってきます!ひゅうさんの興奮!
 きっと釘付けなんだろうな、実際、目の前で見たら。
 う~~~、行きたし!
 >ペローナちゃん登場
 考えてますよ~~~!ほんとは、バレンタイン後日談に登場予定でしたが、
 
 
 愛情表現がさりげなさすぎて、ゾロにスルーされておりました。(笑)
 ホワイトデーを期待するも、音沙汰なしという裏話設定です。
 なんじゃそりゃ、って感じですが、今後も出てきますよん。



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「スモーカーさんっ!」

部下達と共に、倒れているスモーカーの元へと駆け寄る。

「し、心臓が抜き取られている・・・」
「死んじゃいねぇよな、スモやん。」
「あの野郎、なんてことを。」

どうすればいい?
膝に力が入らない。

スモーカーを抱きかかえるたしぎは、顔を上げて
七武海ローの姿を探す。

施設の入り口で、誰かと話している。

麦わらだ。船長ルフィとロロノアもいる。


どうする?
このまま、ローに去られてしまえば
スモーカーさんを助けることが出来ない。

「スモーカーさんの身体、頼みます。」
たしぎは、側の部下に伝えると、ローに向かって走り出した。
「大佐ちゃんっ!」

 

「ロー、待ちなさい。」
はっ、はっ、と息が上がるのは走ったせいだけでは
なかった。

「なんだ、舞い戻って来たのか。
 生憎、勝負はもうついたぜ。」

「わかってます・・・」

ぐっと唇を噛んだたしぎは、折れた時雨をローに放ると
その場に膝をついた。

両手を地面につけたまま、ローを見上げる。
「スモーカーさんの心臓を、元にもどしてください。」
そう言うと、額を地面に擦り付けるように救いを求めた。

「天下のG-5の海軍が、命乞いとはな。どうせ、お前らはもう終わりだ。
 軍艦もなけりゃ、本部との連絡も取れない。このまま、この極寒の地で
 野たれ死んでしまえ。」

「たとえ、この地で果てようとも、スモーカーさんの命だけは
 助けて下さい。」

必死に食い下がる。
海賊は、どこまでいっても海賊だ・・・
スモーカーさんの言葉が頭をグルグルと巡る。


「なんだぁ?」
成行きを見守っていたルフィが割って入る。

「なぁ、ロー。あのおっさん、俺の知り合いなんだ。
 そいつの言ってるように、元に戻してやってくんねえか。」

「麦わら屋、いつから海軍まで助けるようになったんだ?
 スモーカーを元に戻したら、ただじゃあ、済まなくなるぞ。」

「そんなん、俺は平気だ。」
ルフィが胸を張る。

ゾロは、目の前で土下座するたしぎを、何も言わずに見下ろしていた。

「・・・お願いします。」

「泣かせるなぁ、上司思いの、足でまといの部下が。」

たしぎの身体が強張る。
何も言い返せない。
海賊に頭を下げるとは・・・
それでも、こうするしかなかった。


海軍達が、スモーカーの身体を運んで近づいてきた。
事の次第を、固唾を飲んで見守っている。

 

暫く沈黙していたローが、何か思い付いたように
口を開く。

「スモーカーを動かすほうが、利用できそうだな・・・」

「いいだろう、スモーカーの心臓、返してやる。しっかり受け取りな。」
ローが指を動かすと、スモーカーの周りを囲んでいた海兵たちに
四角い塊が飛んでいった。

「逆さに入れるなよ・・・さて。」
海兵たちが、右往左往しながらスモーカーの心臓を元に戻そうとしているのを見て
たしぎは、安堵したように目を閉じた。

「ルーム。メス!」
突然、ローの指先が動いたと同時に、たしぎの身体がのけぞるように、空を舞った。


たしぎは、自分に何が起こったのか分からなかった。
ドサッ。仰向けに倒れたたしぎの目の前には、薄暗い雪空が広がる。
ただ、自分を見下ろすロロノアの瞳が大きく見開かれるのを視界の隅で捕えた。

「てめぇ、丸腰の奴を・・・」
ゾロは、目の前で倒れたたしぎから目をそらすことができない。

「何すんだ!」
ルフィが、ローの非道さに声を荒げる。

「取引だよ。スモーカーの心臓を戻す代わりに、こいつの心臓、
 俺が預かる。これで、海軍内部の情報も手に入るって訳だ。」

「おい、お前ら!せいぜいこいつの身体、腐んねぇように大事に保管しとおけ。」
ローが海兵たちに告げる。

「大佐ちゃ~~~ん!!!」
「ひどすぎるぞ、ロー!てめぇ、七武海だろうがっ!」
口ぐちに騒ぎ出す海軍だが、ローの強さが身にしみて、手も足も出ない。

「お前、医者だろ。ひとの命、そんな軽々しく弄んで、いい訳ねえだろ。」
ルフィは、ローのやり方に我慢ならなくなっていた。

「ここに来るまで、変な生き物に一杯会ってきた。あれみんな、お前の仕業だろ。」

「おい、ルフィ。こいつはオレに任せろ。」
それまで、無言だったゾロが口を開いた。
目の前で倒れたたしぎを抱いて支えている。


たしぎの身体を、ゆっくりとその場に横たえると、周りの海兵たちに伝える。
「しっかり、身体、守っとけよ。」

捕えるべき1億越えの海賊だが、あまりの状況に、海兵たちは素直に頷いた。


「医者か、外道か知らねぇが、こっちは、刀一本に、命、乗せてやり取りしてんだ。
 いっぺん生まれりゃあ、いっぺん死ぬのはきまってんだ。
 それを、戻すだなんだぁ、てめぇは、地獄の閻魔様か。」

「くっ。武士道精神か?それとも、女に情けを抱いたか。」

「気にいらねぇ。」
ゾロを取り囲む大気が、グラリと歪む。
腕の手ぬぐいを外し、頭に巻く。

その瞳は、真っ直ぐに七武海ローを捕えていた。

 

〈完〉


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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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