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GW中、ダメ人間まい進してました。
ほんっと、何にもしとらん・・・
見事だ・・・
ははは・・・
唯一、やりたかった事。
漫画喫茶(?)行って来た。
そこで読んだ漫画、結局お買い上げ。
2時間半で、10冊程、あ~~、一日おってもいいなぁ。
でも、ツタヤでコミックレンタルの方が、お得かも。
レンタルコミックの店が無くなってから、
漫画難民だぁ~~~。
拍手たくさんありがとうございます。
うっれしっいっな~~~!(^.^)
>サファイアさんへ
わ~~~い、ありがとうございます。
コメント嬉しいです。
水着で は、ニヤニヤしながら書いてました。
風シリーズは、現在進行形な感じで。
あ~~、もう5月になってもうたっ!!!
その間、なにか進展あったかな~~?うふふ
お付き合い頂けたら、嬉しいです。
今回は、まだグランドラインで追っかけっこ
してた頃のお話です。
まだ、完成してないんですけど・・・(^^ゞ
「つづきはこちら」からどうぞ
「理由」1
たしぎは、ロロノア・ゾロの背中を追っていた。
「はぁっ、はっ・・・」
息があがる。
足元がおぼつかない。
徐々に遠ざかるゾロの足音。
背中が小さくなっていく。
たしぎは苦しそうに顔を歪めると
がくっと下を向く。
次第に動きが鈍くなった足取りは
遂に止まってしまった。
頭がガンガンして、顔が火照ってきた。
あぁ、やっぱり熱がある。
たしぎは、傍らの大きな木に寄りかかると
耐え切れずに、座り込んだ。
日陰に、少しだけ息をつく。
昨日から、少し調子がおかしかった。
今朝は、ゾクゾクする感じを振り切るように
街へ出た。
麦わらの一味の目撃情報を得たからだ。
今回を逃せば、今度いつその姿を捉えられるか保証は無い。
しかし、その姿もさっき、見失ってしまった。
全身から力が抜け、立ち上がる気力もない。
ロロノアは、私の顔を見るなり、
眉をひそめ、背を向ける。
毎度、毎度の事だけれど、今日はなんだか
自分が情けなくて、嫌になる。
そんなに、必死に逃げなくても、いいじゃないですか。
海賊だから、海軍を見たら、逃げ出すのは当たり前か・・・
少し眠りかけたのか、身体がグラリと揺れてハッとする。
目を開けると、地面が見える。
揺れているのは、担がれているからだと気づくのに
暫くかかった。
「なっ!?何するんですか?離しなさい!」
大声をあげたつもりが、息も途切れ途切れで、
喘ぎ声にしかならなかった。
視界には、よく知っている三本の刀の柄が映っている。
男は黙ったまま、進んでいく。
さっきの情けなさが再び襲ってくる。
同時に、やっとこの手に、届くところにいる
ロロノアのぬくもりに、不思議と落ち着いた気持ちになった。
やっと、捕まえました・・・
*******
ふと気がつくと、たしぎはベッドの上に寝かされていた。
眠ってしまったようだ。
「薬飲めば、大丈夫だ。」
「すまねぇな、チョッパー。」
「お安い御用だ。頼りにしてくれて、俺は嬉しいぞ。」
「助かった。」
「じゃ、先に船に戻っとくな。」
話し声の後、バタンとドアが閉まる音がした。
「気がついたか?」
目を開けると、立ったまま覗き込む、ロロノアの顔があった。
「・・・・なぜ・・・」
たしぎの問いには答えずに、ゾロがグラスの水を差し出した。
「これ、飲んどけ。」
「ちゃんと医者に貰った薬だ。あやしいもんじゃねぇ。」
たしぎが小さく頷くと、起き上がるのに手を貸してくれた。
ベッドに腰掛け、たしぎが薬を飲むのを見守っている。
空になったグラスを受け取ると、
「ほら、横になれ。」
と言って、グラスを置きに立ち上がる。
たしぎは言われた通りに、再び枕に頭を置く。
こんなに素直なのは、きっとさっきのロロノアの顔を見てしまったからだろう。
心配そうに覗き込む顔が意外にも真剣で、
悪いことをしてしまったと感じてしまった。
海賊相手に、何を悪い事と言うのだろうか。
「なんで、逃げるんですか・・・」
「いっつも、いっつも、人の顔を見るなり・・・」
「あ?お前、熱上がったんか? 海賊が海軍見たら
逃げるの決まってんだろ。」
「それは・・・そうですけど、そんな嫌そうに
しなくても、いいじゃないですか。」
「はっ?!」
笑いながら、たしぎの側に腰を下ろす。
ベッドが軋んで、音をたてる。
たしぎの額に、ゾロが手を伸ばす。
ひんやりとした感触に、目を閉じる。
節くれだった無骨な手だ。
「やっぱり、熱あがったか?」
「?」
「で、オレにお前の姿を見たら、喜べと?」
「あっ、いや、えっと・・・」
自分の言った言葉に、どうしていいか分からなくなる。
それでも、引きさがりたくなかった。
「そんなに、自信がないんですか?
私に勝つ・・・」
「あん?」
ぐっとゾロが顔を近づける。
「お前との勝負は、もう、ついた筈だ。」
「でも、私、あれから、強くなっています。
怖いんですか?勝負を受けるのが・・・」
「ったく。オレは、女を切る趣味はねぇ。」
「あなたの命が脅かされるような相手でも?」
「あぁ、心配すんな、それはお前じゃねぇ。」
「勝負すらさせてもらえないのは、侮辱です・・・」
「何、甘えてんだ。
そんなら、追いかけて来ねぇで
オレの前に、立ちはだかってみろ。」
「・・・・」
ロロノアの言うことは、正論だ。
何も言い返せない。
「じゃぁ・・・何で、助けたんですか・・・」
消え入りそうな声で呟く。
惨めさだけが、押し寄せる。
薬が効いてきたのか、瞼が重く感じる。
「・・・」
ゾロの答えはない。
「情けですか・・・」
眠りに落ちる瞬間に、ゾロの瞳が見えた。
「理由なんか知るかよ・・・」
言いかけた言葉を呑み込んだ。
たしぎの呼吸が規則正しく聞こえる。
眠ったようだ。
ゾロは、まだ、熱っぽいたしぎの顔を暫く眺めていた。
ほっとけねぇだけだ。
〈続〉