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あつ~~!
九州は、もっと暑いんだって!
飛行機、座席 余裕こいて、指定してなかったら、
なんか、満席っぽくって、離れた席になりそうな感じでした。
あ~~、夏休み。甘かった・・・
帰りの便は、オッケ~~よん。
拍手、ポチポチありがとうございます。
>ひゅうさんへ
甘えたくなるよね~~。
内心はともかく、ゾロは、冷静に振舞ってます。
いつまで、持つか!(笑)
リクありがとうございました。楽しんじゃいました。(#^^#)
>かこさんへ
レス不要のコメ、ありがとうございます。
おぉっ!お風呂かぁ!!!(笑)
パラリ&ポロリ 萌~~♪
いいなぁ。
九州は、旦那の実家です~!
いろいろ、ありますが、たしぎ陥落ということで・・・(;゚Д゚)!
「つづきはこちら」からどうぞ
7 final
「おはようございます。」
「あぁ。」
「よく眠れたか?」
「はい。」
「そりゃ、よかったな。」
?
たしぎは、ゾロの少し不機嫌な態度に、引っかかりながらも
散歩に出るゾロの後ろを追った。
「やっぱり、うろちょろしやがってた。」
「昨夜ですか?」
「ああ、気配はしてた。」
「気づきませんでした・・・今日が最終日ですね。」
「そうか、来るなら今夜だろうな。」
たしぎの背筋がすっと伸びて、緊張が走る。
「今から、そんなんでどうする。」
「でも・・・」
ゾロが、ニヤッと笑う。
「お前の、新婚大作戦が効いたんだろ。
律儀に襲ってくるみたいだぜ。」
「そ、そうでしょうか?」
褒められたのか、馬鹿にされたのか、
戸惑いながらたしぎは、敵の攻撃を思い、時雨を握りしめた。
「ま、たかが知れてるけどな。奴らも、人手不足なんだろ。
やられた奴らは、敵わねぇと知って、襲っては来ない。」
「ま、そう構える必要もねえだろ。」
深刻な面持ちになったたしぎに、軽く笑いかけると
「さ、メシにしようぜ。」
と先にキッチンへと向かった。
食べ終わると、昨日と同じように居間のソファに横になる。
「ロロノア、夜に備えて、ベッドで休んだ方が、
いいんじゃないですか?」
たしぎが心配そうに声をかける。
「あ?」
もう既に眠たげな様子で片目を開ける。
「ばか、オレは何処だって眠れんだよ。」
それに、此処が気に入ったんだ・・・
「なら、いいですけど。」
傍らにたたずむたしぎは、急に腕をぐっとつかんで引き寄せられた。
バランスを崩してゾロの胸に顔を埋めるような格好になる。
頭の上から。ロロノアの声が低く響く。
「お前だから、寝れんだぞ。わかってんのかよ。」
ハッとして顔を上げると、ゾロは何事もなかったように
目を閉じている。
「・・・はい。」
たしぎは、もう一度、ゾロの胸に額を寄せると
ソファにもたれて座り直す。
じんわりと、ロロノアの言葉を噛みしめる。
少しは、守れてるって事でしょうか・・・
チラッとゾロを見ても、何も答えは返ってこない。
すでに、静かな寝息を立て始めた。
少し照れくさそうに笑うたしぎだった。
*******
「ふわぁ~~~~!」
大きな欠伸、とともにゾロが腕を伸ばす。
「あ~~、よく寝た。」
首をゴキゴキとまわしながら起き上がった。
「よく眠れたようですね。」
「あぁ。あんがと。」
「それが、夕食の準備が出来なくて・・・」
「なんか、やって来たのか?」
「いえ、ただ・・・窓の外に動き回る気配がして。」
視線を落とす。
ふいに手を伸ばしたゾロに両肩を掴まれ、たしぎはビクッとする。
「そんなくれぇで、気張ってたら、持たねえだろ。肩がガチガチだ。」
指先でさするように揉むゾロの手が温かく、心地よかった。
「一緒に作るか、夕飯。」
ゾロはすたすたとキッチンに向かう。
冷凍庫を開けると、大きな肉の塊を取り出す。
ふむ。暫し、腕組みをして、思案すると、おもむろに
その肉を焼き始める。
「ロ、ロロノア!いきなり、それじゃあ、中まで火が通りません!」
「そうか?」
たしぎは、焼き目のついた肉の塊を
オーブンの皿に移すと、タイマーをセットする。
「付け合せの野菜も、欲しいですね。」
たしぎは、料理を作り始めた。
少し下がって、その様子を見ていたゾロは、ふと窓の外を
横切る人影に気づいた。
「ちょっと、外一週してくる。」
たしぎの返事を待たずに、外へ出た。
賊の姿は見えず、気配もない。
とことん用心してやがる。
接近戦は、なしってことだな。
姿の見えない敵を、じろりと睨みつけるように
辺りを見回すと、建物に戻った。
「おかえりなさい。」
エプロン姿のたしぎが、キッチンから声をかける。
うっ。
慣れねぇな、こういうのは。
今更ながら、面食らう。
皿に並んだローストビーフは、美味かった。
******
「起きてんのか?」
月が明るく照らす夜になった。
部屋のあかりを消し、寝室に二人、
ベッドに寄りかかるように並んで座っている。
「ええ、今夜はきっと襲ってくるでしょうから。」
「だろうな。」
無言のまま、時間が過ぎていく。
カシャン!
窓ガラスが割れる音がした。
「来ました!」
たしぎが、時雨をつかんで立ち上がろうとする。
それを、ゾロが引っ張って、押しとどめる。
「まて。」
カシャン!ガシャーン!
建物のあちこちで、窓ガラスが割られているようだ。
「動くな。」
「あいつら、きっと中まで入って来やしねぇ。攻撃だけよけてりゃ平気だ。」
ヒュッ。
風を切る音がして、ドスっと何かが壁に突き刺さる。
矢だった。
「飛び道具。」
たしぎがうめく。
「正々堂々、勝負しに来ないなんて。」
「そんなもんだろ。」
ゾロは立ち上がると、素早くベッドを側面を下にして盾にする。
「まるで、籠城ですね。」
「あぁ。」
*****
どれくらい時間が過ぎただろう。
矢も飛んで来なくなり、静かになった。
「攻撃が、止みましたね。」
「あぁ。」
ゾロの目はまだ険しい。
「諦めたとは思えねぇがな。」
「むこうも、こちらの隙を狙ってるんでしょうか。」
「だろうな。」
突然、バリバリと破裂音がして、部屋の壁に掛けていた絵画や花瓶が
踊るように落下した。
「伏せろっ!」
たしぎの目の前に、機関銃の弾が転がってきた。
「なりふりかまってらんねぇってとこか?」
まったく。
攻撃が静まったところで、戸棚を窓際に動かした。
「ひでぇな。家ん中が滅茶苦茶だ。」
「ええ。」
シンとした家の中。
攻撃は終わったのだろうか。
窓の隙間から、少しづつ、空が白み始めているのが分かった。
盾になったベッドに寄りかかるように、座り直した。
何となく、お互い背を向けるような格好になった。
なんだろう。
この安心感。いつ敵が襲ってくるかわからないというのに。
静かだ・・・
たしぎは、不謹慎だと思いながらも、ずっとこのままで
いれたらいいのにと思った。
今まで、続いた緊張が、ふと途切れる。
ゾロは、背中が温かくなったのを感じる。
背中合せに座ったたしぎのぬくもり。
ほんのつかの間の、休息。
ゾロも、静かに目を閉じた。
カラン。
居間のほうで、何かが投げ込まれる音がした。
やばっ!
ゾロは立ち上がると、ベッドを掴んでひっくり返すと同時に
後ろのたしぎの首根っこを掴んで床とベッドの隙間に入り込んだ。
ボンッ!!!
ものすごい風圧とともに、砕けた壁や天井が飛んできて、バラバラと降りかかる。
熱風が、隙間を駆け抜けていく。
勢いで、しこたま床に後頭部をぶつけたたしぎが呻く。
「うぅ・・・な、なに?」
「爆弾だ。まったく、みさかいねぇな。」
ようやく状況を飲み込めたたしぎだが、
目の前に迫る、ゾロの胸板にどう対処していいか
戸惑っていた。
ゾロの身体が、覆いかぶさるようにたしぎに
のしかかっている。
「大丈夫か?」
ゾロが顔の傍についた手を、たしぎの後頭部に伸ばす。
髪を撫でられ、たしぎは思わず目を閉じた。
たしぎの頭を気遣ったゾロがピタリと動かなくなった。
たしぎが手が、ゾロの背中に廻る。
なに、すんだ・・・
言葉さえも発せられずに、息を呑む。
目をつぶったままのたしぎの唇が頬に触れる。
探すように、少しづつ唇に近づく。
二人の唇が重なると、止まっていたゾロは、たしぎのキスに応え始めた。
求めあう唇は、少しづつ熱を帯び、次第に激しく、貪りあう。
あちこちに出来た亀裂から、陽の光が差し込んでくる。
ゆっくりと、唇が離れる。
「なんだよ。」
抱きあったまま、ゾロが呟く。
「・・・もう、わかんないです・・・」
思わず廻してしまった手の戻し方も分からず、
たしぎが、指先に力を込める。
「身代りってのは、今日のいつまでだ?」
「・・・確か、日の出まで・・・です。」
「・・・そうか・・・起きるぞ。」
たしぎを、引きずるようにベッドの下から這い出すと、
ベッドを元に戻す。
どんっ!
壊れた家具やボロボロのカーテン、崩れた壁の屋敷の中、
ベッドの上だけが、綺麗に白いままだった。
たしぎの腕を取ると、ベッドに座らせた。
ギシッ。ゾロも一緒に乗る。
二人とも言葉はなかった。
この一週間、共に過ごした時間だけが
背中を押す。
まるで、約束してたかのように抱きあった。
熱く火照る身体。
身体の芯から、とろけそうだ。
「・・・隙間だらけで、誰かに見られたら・・・」
一度、たしぎが躊躇する。
「かまうもんか。」
今更、止まらねぇ。
ゾロに迷いはなかった。
******
さえずる鳥たちの声がうるさいくらいに賑やかだ。
「たしぎ、起きろ。」
「ん・・・」
眠たげな声とともに、たしぎが目を開けると
ゾロは、既に服を着てベッドに腰掛けていた。
「あっ。」
明るい陽射しの中、急に恥ずかしさを感じて、
急いで足元に脱ぎ散らかされた服を引き寄せる。
「そろそろ迎えがやって来る頃だ。」
ゾロは立ち上がると、ゆっくりと寝室を後にする。
ギイィ。
どうやら、別荘の外に出たらしい。
誰かと話している。
たしぎは、はっとして玄関に飛び出していった。
靴を履き替えると、外に出る。
「おはよう!なんか、すごい状態ね、この家。」
麦わらの一味、ナミが明るい声で手をあげる。
「おはようございます!たしぎちゃん!
どう?マリモと一週間なんて、クソしんどかったでしょ!
なにも、されなかった?」
ナミの後ろから顔を出したサンジが心配そうに顔を出した。
「うるせー、クソコック!」
ゾロが、視界を遮るようにたしぎとサンジの間に立つ。
たしぎは、思わず頬に手をやって、シャツ胸元を気にした。
ゾロの眉間にしわが寄ったのは、気づかなかった。
「さぁ、これで身代りの役目は終わったわ。
二人ともお疲れさま。」
「ゾロ、楽しかった?」
「別に・・・」
腕を組んだゾロは、そっぽを向く。
「さて、海軍には、見返りに麦わらの一味の情報よね。」
ゾロの構わず、たしぎに向き直ったナミが話しかける。
「・・・今、ここで!」
たしぎが、手にした時雨をぐっと握る。
「やだぁ、そんな事しないわ。三人相手じゃ
無理でしょ、どう考えても。ま、一人ぐらいなら
なんとかなるかもしんないけどね。」
ふふっと笑いながら、肩をすくめる。
「いい?私達、麦わらの一味は、今から30分後に、波止場から北2㎞の
入り江から出航するわ。この情報をどう使おうとあなたの自由よ。」
たしぎは、ナミからの情報を分析する。
今からなら、港に戻って・・・
「じゃ、取引成立ね。」
ナミは、満足そうに、にっこりとほほ笑む。
「さぁ、じゃあ、行くわよ!」
男二人に、声をかける。
家の中に入っていたサンジが出てきた。
「なにが、あったんだ?この家は。」
「・・・楽しい新婚生活だ。」
ゾロが、あたりまえのように答えるのを聞いて、
思わず、たしぎが吹き出した。
「へぇ、そりゃ、よかったな。」
ゾロに、煙草の煙を吹きかけるようにして、前を素通りする。
たしぎに近づくと、手に持っていたものを差し出した。
「これ、持ってったら。なかなか、役にたったんじゃない?」
「あ、これ!・・・いいんでしょうか。」
見れば、キッチンに置いてあった、レシピノートだ。
「平気、平気。」
ザンジは、たしぎの手に、ノートを預けるとすっと離れる。
先に歩き出したナミとゾロの後を追う。
あっ!こうしちゃいられない!
たしぎは、はじかれたように海軍の待つ、港へと走り出した。
麦わらの三人とは、別の方向へと。
*****
なだらかな坂道を、駆け下りながら、たしぎは感じていた。
夢を見ていたような時間は、終わってしまったことを。
それでも、幸せな気持ちだけが、心を満たしていた。
ロロノア・・・
名を呼んでみる。
必ず、捕まえてみせます。
この手で。
なんだか、宣誓をしているようで、
可笑しくなって、声を出して笑っていた。
きっとまた、出逢う予感を感じながら。
<完>
*****
睡眠不足だと、性欲と食欲が増進されるんだって。
こないだ、『いいとも』 で言ってた。(笑)
もう、二人で生活するという状況に、刺激が強すぎて
終わらないんじゃないかと思っちゃいました。(^^ゞ
お付き合い、ありがとうございました。