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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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今朝は、この秋、初めて寒っ!と
毛布をかぶりました。

お久しぶりです。
完全復活という訳では
ないんですが、少し心にゆとりが
持てるようになったので、
プラス
今週のWJ が嬉しすぎて
こんなの、書いちゃいました。

ユーコさん、かこさん、ひゅうさん、susuさん、
ヒナタビッチさん、皆様、ありがとうございます。


WJ 第679話 「心意気G-5」

読後、感想覚書のようなものです。
あの、再会の数コマを書きとめておきたくて
そして、後半は
もうベタな妄想、衝動書きです。

「つづきはこちら」からどうぞ

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episode 12


ギィン!!!

激しくぶつかり合う刃と刃。
たしぎの時雨とロロノア・ゾロの三代鬼鉄だ。
白い火花が散る。


振りかぶったロロノアの姿が目に入った時には、
飛び上がっていた。

あなたの相手は、この私です。


「た・・大佐ちゃん!!?」
背後から部下の声が聞こえる。

 

手がしびれる程に、激しくぶつかりあった。
ロロノアの剣を受け止めた事に、手ごたえを感じる。

「大佐になったのか、パクリ女。」
ニヤリと笑うゾロの顔は、どこか楽しそうだ。

ムカッ。

まだ、言うんですか!


髪だって、伸ばしたんですからねっ!
あの頃とは、違うんです!

「 だが、戦意がねぇな・・・!!」

ロロノアに言われ、言葉をぐっと飲み込む。

そう、今は、戦う時じゃない。

するっとロロノアの次の太刀をかわす。

「ええ・・・どうぞお先にっ!!」
悔しいけれど、邪魔をするなとローに言われている。


?!

振り返った
たしぎの視線の先に、閉まりかけるA棟の扉が見えた。

「G-5! 戦ってる場合じゃない!!!
 奥の通路へ急いで下さい!!!」

 

 


バラバラと扉へ向かう海兵達の背後で
爆発が起こる。
外壁が爆破され、逃げ延びた毒ガスが再び
棟の中へ入ってくる。

「え・・・」
まだ、みんなが!

たしぎはシノクニの灰を目の前に
足が止まった。


「あぁ・・・助け・・・」
部下の声が途切れ、目の前で固まる。
「ギャアアアア!!!」

逃げて!

思わず手を伸ばそうとした瞬間、
すくいあげられるように、身体が浮かんだ。

「キャーッ!」
何がなんだかわからないまま、身体ごと投げ飛ばされた。

ドサッ!
「だ、大丈夫か?たしぎちゃん!」

なすすべもなく落下した身体は、
部下達に受け止められた。

「うゥ・・・!!」
身体が軋む。

立ち上がると目の前で、今まさに、ゲートが閉まりかけている。
飛ばされて、扉を抜けたのか?!

「ハァ・・・ハァ どいて下さい
 まだ外に何人も海兵が!!!」

「!!大佐ちゃんダメだ!!もう遅い!!」

「何をバカな事!!!仲間がまだ扉の外に取り残されているのに!!
 そこをどきなさい!!!」

「無理なモンは無理だ!!!たしぎ大佐!!!」

部下の制止を振り切って、扉に駆け寄ると、
隙間からシノクニの灰で動けなくなったG-5の姿が目に入る。

親指をあげたまま、ピースサインをしたまま固まった姿が・・・

その姿に身体が動かない。
息も出来ないくらいに。

みんな!

声にならない叫び。

ズゥ・・ン・・・

重苦しい響きとともに、扉が目の前で閉じた。
無情にも、扉の向こう側に、固まった部下達を残したまま。


また、部下を救えなかった・・・

頭の中を仲間の顔が次々と浮かんでは消える。

またしても・・・

 


その一部始終、ゾロは黙って見つめていた。
「おい、ゾロ、すげぇ怖い顔してんぞ。」
ウソップに言われるまで、そんなに厳しい顔をしていたことに
ゾロは気付かなかった。

 

 

******

 

******

 


「はやくっ!!!!タンカーを出しなさい!!!!」

大声でGー5に命令すると、たしぎは振り返った。

SADと書かれたタンカーが、今まさに岸を離れようとしている。
そして、たしぎの目の前には迫り来る、薬で凶暴になったシーザーの兵士達。

力不足なのは百も承知だ。
でも、ここで食い止めなければ、せっかく助けた子供たちを
親の元へ返すことが出来ない。

ギリッ。
奥歯を噛みしめると、時雨を構えた。

もう、誰も失いたくない。

この地で散っていった仲間たちの顔が浮かぶ。


もう二度とあんな想いはしたくない。

心に火をともしたかのように、
かつてない程の殺気を、たしぎは放っていた。


身体はもうボロボロなのは分かっている。
気力だけで、立ち回っていた。

たとえ、ここで倒れようとも・・・

そんな考えが頭をよぎる。

 


一陣の風。
急に、周りの視界が開けた。
この男の、剣圧のせいだろうか。

黒煙と熱風で息苦しかった空気が、一瞬で軽くなる。

 


「こいつら、オレが貰うぞ。」

たしぎの目の前の背中は、ロロノアのものだった。

「ロロノアッ!」

たしぎの答えを待たずにゾロは、目の前の敵を
片づけ始める。

後ろから見るロロノアの剣は圧倒的で、
たしぎは、今更ながら遥か前を行くこの男を
驚愕の目で見つめた。

味方なら、なんと頼もしい男だろうか。

一瞬浮かんだ想いを、頭から振りはらうと
その背中に叫ぶ。

「海賊の助けなど、いりません!」

ぴくりと動きが止まる。
ゾロがゆっくりと振り返る。

じっとたしぎを見つめる瞳は、どこか優しい。

「おめぇ、あいつらが守り通した命だろうがっ!
 こんな所で簡単に捨てるんじゃねぇ!!!」

ゾロは、ぐっとつめ寄るとたしぎの胸ぐらを掴む。

「てめぇの仕事は、子供らを無事送り届けることだろうがっ!」

そして、ニヤリといつもの不敵な笑みを浮かべると、
「よく頑張ったな。」
と呟く。

え?!

たしぎは耳を疑った。


その瞬間、急に身体が軽くなったかと思ったら、地面と海が見えた。

「ギャ~~~~~!!!」


「てめぇらの上司だっ!ちゃんと受け取れ~~~~っ!!!」
ロロノアの怒ったような声が聞こえた気がした。


「わ~~~~~っ!大佐ちゃ~~~~んっ!!!」


ドサッ!!!
わらわらと部下たちが集まってきて、たしぎを受け止める。
そこは、タンカーの甲板だった。

「よかった!!!間に合った!!!」
 

たしぎは、フラつきながらも立ち上がると縁に駆け寄った。

岸はもう戻れないくらいに離れている。
この距離を、飛んできたと思うとゾッとした。

岸壁には、縦横無尽に立ち回るロロノアの姿が見える。

「あいつが大佐ちゃんを寄こしてくれたんだ。
 くっそ~~~、今回ばかりは、ありがてぇ。」

「ロロノア・ゾロ~~~~!恩にきるぜ~~~!」

仲間が口々に勝手なことをロロノアに向かって叫んでいる。


「か、海賊にお礼なんか言うもんじゃありませんっ!
 あなた達、海軍でしょっ!」

戒めるたしぎの言葉も、心無しか厳しくはない。
「なんだかんだ言って、結局、麦わら達に助けられちまったな。」
「ほんとだ。」

「一体、あいつら何者なんだ・・・」

ほんと、海賊だというのに・・・


たしぎは、立ち尽くしたまま、小さくなっていくロロノアを見つめていた。
そして、ゾロも、無事に沖に出ていくタンカーを確認すると
少し嬉しそうに笑った。

 

〈完〉

 

おまけ


「た、大佐ちゃん、コートのボタン・・・」

言われてハッと胸元に手をやると
閉めていたはずのコートのボタンが無くなって
胸元が大きく開いていた。

え?
これって、もしかして、ノーブラだってこと
ロロノアに知られてしまったって事・・・?


*****

敵が一通り片付いた所で、ゾロは手に残る感触を
思い出していた。


ずいぶん柔らかかったけど、あれは・・・

 

〈おしまい〉

 

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自己紹介:
ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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