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あったかい日でした。
淡路島周辺の皆様、大丈夫でしたでしょうか?
ご無事を、祈っております。
新学期って何かと慌ただしいですね。
週末はへろへろでした。(^^ゞ
なんかねぇ、インプットが多くて
じっくり熟考できない日々。
お風呂で思いつく話しが
文章までたどり着かない~~(笑)
ま、ゆっくりやりますわ。
でも、UPしたいし~~(~_~;)
複雑やな~~♪
ポチポチありがとうございます。
いつも元気をいただいております。
感謝、感謝~♪
>susuさんへ
続き♪ 楽しく拝見させていただきました。
寝起き!イェ~~ィ!(喜)
ほんと、本屋に文房具置いてあるのって
困るわ~~♪ あは、筆入れ(今は、ペンケース!?(笑))
買っちゃった~~ ♪ ルン ♪
がんばれたしぎシリーズ、
「G-5物語 5 ~傷~」中編です。
「つづきはこちら」からどうぞ
あぁ、またしても小出しです。(^^ゞ
「G-5物語 5 ~傷~」中編
「おい!お前の相手は、こっちだ。」
背後から低いドスの効いたその声が聞こえた瞬間、
たしぎは、心から安堵した。
「これ以上、俺の部下に、手ぇ出すんじゃねぇ。」
たしぎの目の前が白く霞んだかと思うと
スモーカーの背中が現れた。
「スモーカーさん。」
「よく堪えたな。下がってろ、たしぎ。」
前を向いたまま、後ろを気遣うスモーカーに、
たしぎは、素直に従った。
部下達が固唾をのんで見守る中、
スモーカーのホワイトブローが宙を舞った。
シュッという風斬り音とともに、白い視界がクリアになる。
敵から離れた所に、スモーカーの身体が現れた。
風と煙。
相性が悪いとは、こういう事なのか。
たしぎは、息苦しさを覚えた。
スモーカーの攻撃が通じない。
煙となったスモーカーは、強い風に霧散され、
相手に近付くことすらままならない。
「あれ・・・やべぇ・・・スモやんじゃ、かなわねぇかも。」
「風と煙じゃ、どう見たって、分が悪い。」
同じく戦いを見守っていた部下達が、声を漏らす。
「このままじゃ・・・」
「何を言ってるんですかっ!あなたたち。」
思わず叱るたしぎの言葉も心なしか力がない。
スモーカーさん・・・
ダメージは受けないものの、攻めあぐねている。
たしぎは、拳を握ったまま、スモーカーの戦いを見守るしかできなかった。
「ふふふ、とうとう諦めたようだね。」
「あぁ、逃げ回るのは性にあわねぇ。」
「それじゃぁ、覚悟しなっ!!!」
スモーカーは、無防備にも能力を解いて、敵の目の前に立つ。
「あ、危ないっ!」
空気を斬るするどい風圧がたしぎ達を襲う。
バランスを崩し、よろけて膝をつくたしぎの視界に
吹きあがる血しぶきが入った。
グラッ。
揺れるスモーカーの身体。
たしぎは息を呑んだ。
大きく揺れたスモーカーの身体は、
そのまま地面に倒れるかと思いきや、
足を開いて踏みとどまった。
その手の十手は伸びて、真正面の敵の喉元に
突き付けられていた。
「ぐぅっ・・・」
唸ったまま、その場に崩れ落ちる。
海楼石の力によって、能力者の海賊は、身体に力が入らない。
為す術もなく、勝敗は決した。
「たしぎ!こいつを縛りあげろ!」
敵を押さえつけたまま、スモーカーが大声をあげた。
「はいっ!」
相手から目を離さずに、近付いて、海楼石の手錠をはめる。
これでもう能力を使うことはできない。
手錠をはめると同時に、スモーカーの十手が喉元から
外れた。
これで、一安心です。
ほっとして、顔をあげて、たしぎは固まった。
「ス、スモーカーさん・・・」
白いコートの襟が、赤く染まっている。
「たしぎ、手を貸せ。これじゃ、前が見えねぇ。」
目を閉じたスモーカーの顔面は、額から流れる血で
赤く染まっていた。
「スモーカーさんっ!」
気丈な言葉が、かえって傷の重症さを物語っていた。
駆け寄ったたしぎの肩に置かれたスモーカーの手が、
ずしりと食い込む。
たしぎが踏ん張らねばならない程の、重さが肩にかかった。
立っているのもやっとなのか。
「救護班!早く!スモーカーさんを!」
叫びに近いたしぎの声が、辺りに響く。
駆けつけた救護の海兵達が、スモーカーを取り囲み
額の止血を施すと、素早く運んでいった。
たしぎはその場に座り込んだまま、
遠ざかるスモーカーをただ見つめていた。
シャツがスモーカーの血で、濡れているのに気づき、
身体が震えた。
「たしぎ准将、こいつらを連行しないと・・・」
部下達に促され、ようやく我にかえる。
「そ、そうですね。本部に連絡を取り、
護送船をこちらによこすように依頼しましょう。
その間は、ここの軍の施設に収容します。」
「了解。たしぎちゃん、大丈夫だよ、スモやんなら。
あれくらいじゃ、死にやしねぇ。」
「そ、そんなの当たり前です!」
たしぎは、副官として次々と支持を出す。
海軍の駐留施設に、捕らえた海賊達を連行し収監し、
本部に護送船を寄こすよう連絡を入れた。
「はい。こちらは、隊長負傷の為、動けません。お願いします。」
ガチャ。
たしぎは、電伝虫を置くと大きく息をついた。
その時、電伝虫が鳴り、部下が受話器を取った。
「はい。・・・そうか、了解。たしぎちゃんに伝えるよ。」
受話器を置いた部下が、笑顔をたしぎに向ける。
「スモやん、無事だってよ。出血は多かったけど、
命に別状はないってよ。」
「・・・そうですか・・・よかった・・・」
へなへなと、
急に身体中の力が抜けたように、椅子に腰を下ろした。
「ったく、心配でしょうがなかったんだろ?
もう、ここは平気だから、早く行ってやんな。」
「そ、そんな、私がここを離れる訳にはいきません。」
「いいから、本部との連絡ついたって、スモやんに報告しなきゃ。」
少しの間、考えていたたしぎは、ようやく顔を上げた。
「・・・わかりました。ここを頼みます。すぐに、戻りますから。」
たしぎは、ドアを開けると、病院に向かって
走り出していた。
〈続〉