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うわぁ、なんかすんごい闘いまくってるゾロが
出てくる夢を見た~~♪
得した~(笑)
ポチポチありがとうございます。
さぁ、GW明けから、
な~にやってんだか、というお話です。(笑)
「hot hot spring」
「つづきはこちら」からどうぞ
大人向けだよ~!閲覧注意だよ~♪
「hot hot spring」
ふと、目を開けると、
ゾロの腕の中にいるはずのたしぎが消えていた。
手を動かして、布団にいないことを確かめる。
身体を起こすと、寝足りない頭をガリガリと掻く。
まったく、今度はどこ行きやがった。
ようやく、目を開けると
窓際の椅子に腰掛けているたしぎと目が合った。
「ロロノア。」
「・・・なにやってんだよ、そんなとこで。」
オレの隣りで寝るのが、嫌なのかよ!
なんだか、自分ばかり追いかけているようで、腹が立った。
「目が覚めたら、眠れなくなっちゃって・・・」
たしぎは、窓の外に目をやった。
空はまだ暗いが、
月がだいぶ西の空に遠く傾いていた。
「夢みたいで・・・」
たしぎが空を見つめたまま呟く。
なんだか、別の世界に来てしまったんじゃないかって。
現実じゃないみたい。
全てが夢で、突然、何もかも消えたりしないかと。
お前の言いたいことは、よく分かる。
ゾロが側に寄ってきて、たしぎの手を取った。
たしぎの指先に、鈍い痛みが走る。
「!」
驚いて、ゾロを見ると、たしぎの指を噛んでいる。
「夢じゃねぇだろ?」
意地悪そうに笑うと、歯に力を込める。
「痛っ!」
「ほらな。」
ぐいっと引っ張られて、たしぎは崩れるようにゾロの胸に倒れ込んだ。
熱い。
頬に触れるゾロの身体は、熱く激っていた。
両手で、胸元を広げられる。
浴衣の襟は肩まで落ち、乳房が溢れる。
ゾロの脚に絡まり、たしぎは動けなくなる。
手を掴んだまま、ゾロの唇が首筋に近づく。
「あっ!」
いつもと違う痛みに、声をあげる。
まるで、吸血鬼のようにゾロの歯が首筋にあたっている。
「痛いか?」
ゾロの問いに、たしぎは息を呑んだままコクンと頷く。
「じゃぁ、夢じゃねえな。」
見えなくても、ゾロが笑ったのが分かった。
「いやぁ・・・」
決して、本当に痛い訳ではなかったが、
ゾロに責められているようで、泣きそうになった。
私だって、これが夢じゃないって思いたい。
でも、なんだか、信じられなくて・・・
ゾロは、舌を這わせたしぎを愛撫する。
時折、思い出したように歯を剥き出しにして、
甘噛みするようにたしぎの肌に痕をつけていく。
「あぁ!」
その度に、声をあげ、身をよじる。
痛いのか気持ちいいのか、次第に訳がわからなくなっていく。
脚を大きく開かれ、太腿の内側に、歯を立てられる。
「いやぁ、もう、駄目ぇ・・・」
身体を大きくしならせたまま、ゾロの頭をくしゃくしゃに
して懇願する。
「何が駄目なんだ?」
「うぁ・・・あん・・お願い・・・」
「何を?」
「ふぁ・・・意地悪です・・・ロロノア・・・」
そんな甘ぇ声出しても駄目だ。
指先で、しとどに濡れたたしぎの中を掻き回しながら
耳元に口を寄せる。
「ちゃんと、言わなきゃわかんねぇだろ。」
「うっ・・ああん・・・お願い・・・」
「ん?」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音をワザと大きくたてる。
「いやぁ・・・お願い・・・ロロノアぁ・・・
し・・・て・・・・」
ゾロにしがみついたまま、耳元で響くたしぎの声に
このまま酔っていたかった。
もう少し、焦らそうか・・・
不意に、耳に走る痛み。
「!」
たしぎがゾロの耳朶に歯をたて、声を上げる。
「夢じゃないって、思わせて・・・」
ゾクっと身体を震わせると、ゾロは返事の代わりに
たしぎの奥深くに、自身を沈み込ませた。
「あぁあああ・・・」
しなるたしぎの身体を、離さぬようにしっかりと抱く。
たしぎは身体の奥底で、ゾロを感じる。
ゾロは熱いたしぎに包み込まれ、一つになる。
「たしぎ。」
「ロ、ロロノア・・・」
身体の中からとろけていく。
目の前が真っ白になって、昇りつめた。
*******
ちゃぽん。
湯船に雪が落ちる。
外の露天風呂に二人、一緒に浸かっていた。
空は明るくなりかけている。
「んふっ、ほんとお肌がスベスベになるんですね、このお湯は。」
たしぎは、嬉しそうに腕を撫でる。
ゾロは目を閉じたまま、縁に寄りかかっている。
「・・・あぁ、いい湯だ。」
「あ、起きてたんですね。」
たしぎが、微笑む。
*****
だいぶ陽が高くなってから、二人は宿を後にした。
去り際に、大女将に、
「一緒になってもう長いんだろ。」と言われ、
「あぁ、まあな。」
とゾロは笑って答えていた。
「大事にしてやんな。」
ゾロは手を挙げる。
積もった雪に、太陽の光が反射して眩しい。
目を細めながら、たしぎはゾロの後を歩く。
「素敵な宿でしたね。」
「あぁ。」
「・・・・」
ザッ、ザッ。雪を踏みしめる音が続く。
「また来たいな。」
顔をあげ、ゾロの背中を見つめる。
「そうですね。」
つと、手を伸ばしてゾロの手に触れる。
黙って握り返す。
その温もりに、嬉しくなる。
そう思ってもいいですよね。
つかの間の晴れ間に、春の兆しを感じた。
また、空は雲に覆われ、雪が降るだろう。
それでも、いつか春は来る。
いつか、きっと。
夢見たっていいじゃないですか。
たしぎは、自分に言い聞かせるように
ゾロの横顔に、微笑んでみせた。
〈完〉