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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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「こんな場面が」の続きです。
〈続〉 にしちゃって、どうしようかと思いましたが、(汗)
なんとか、言い訳は、後日に・・・(やっぱり汗)
「つづきはこちらから」どうそ~
あ、タイトルも、つけちゃった~

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カツッ、カツッ、蹄の音がゆっくり止まる。
辺りは、不気味な静けさに包まれている。

前を向いたまま、ゾロが口を開く。

「たしぎ・・・死ぬなよ。」
「・・・ロロノアも。」


「ああ。約束だ。」
たしぎの頬が、ゾロの背中に触れる。
前にまわしたたしぎの手に、ゾロの手が重ねられる。


「行くぞ。」
「はい。」
二人は、戦いの中へ身を投じるべく、馬を走らせた。


*******


「うっ!」
時雨が飛ばされた。
右腕が痺れ、動かない。

「たしぎっ!」
ゾロの声に、はっと顔をあげると、
「これを使え!」と、刀を投げてよこした。
和道一文字だった。

たしぎは、これがゾロにとって、どういう刀なのか知っていた。
受け取って、暫く何も言えず、つっ立っていた。
「ボケっとしてんじゃねえっ!」
ゾロが叱り飛ばす。
「死ぬな!約束だろっ!」

たしぎは、頷くと、すっと刀を抜く。
はい、私とあなたとの約束でしたね。

刀を構えた瞬間、驚愕した。
その切っ先までが、自分の身体の一部のように感じられた。
鋭い。
速い。
なんて刀だ。

「ぐずぐずすんな、行くぞ。」
ゾロが駆け出す。
時雨を拾い、腰に納め、遅れまいと、その背中を追う。

かつては、とらえる為に追った背中を、
今は同じ目的の為に追っている。
不思議な感覚だった。

走っていたゾロが、すっと手でたしぎを止める。
前方に見えたのは、シリュウの姿だった。
「どうやら、ここまでのようだな。
 おまえは、早く、海軍の奴らと合流しろ。
 こいつは、オレの相手だ。」
相手をじっと見据えながら、ゾロが告げる。
たしぎは何も言えずに、すっと和道一文字を差し出す。
「これを・・・」

たしぎを見て、無言でそれを受け取る。

大きい瞳で、じっと見つめる。
「約束ですよ。」
ゾロが、微笑む。
「ああ。」

今は、何も言うまい。
また、再び会ったときに、それはとって置く。
お互いの胸に想いを秘めて。

〈完〉


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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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