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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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23日は、満月。
スーパームーンという、
月が地球にとっても近づく日だったらしい。
夜8時すぎに、思い出して外にお月見に出ました。

あっかるかった~~~♪
街灯よりも、明るく輝いて、雲もなく
月光浴してる感じでした。

昇りはじめて、間もない月は、
大きくて、本当に綺麗で、圧倒されました。

そして、昨日もまだ、近いよねと
親子3人で月見。
コンサート用に買った双眼鏡で
月観察!こっちが本来の使い方よね(笑)
雲が薄くかかっていたけど、少し黄色く
これもまた幻想的な趣でした。

ついでに星も眺めてたら、何やら動くオレンジの光。
「UFOだっ!」
つ~~~~っとゆっくり横に動いて
消えていきました。
「隕石でしょ!」(上の娘)

その日の夕方、まだ明るい青空の下。
真っ白で、移動する物体。
(飛行機の羽と尾翼のない、米粒みたいなの!)
しばらく、下の娘と何だあれ?と眺め、
目で追っているうちに、消えていました。
「UFOだっ!」

いやぁ、一日に、2回もUFOを見るなんて、
空を見上げるのも、楽しいな~~~♪


うわぁ、オチのない話しでゴメンなさ~~い!(^^ゞ

さて、本題。
ポチポチたくさん、本当にありがとうございます。
episode18 見届けて 中編です。
「つづきはこちら」からどうぞ



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episode18  見届けて 中編

 


「ロ、ロロノア・・・どうして此処に」

急に胸が苦しくなる。


「酒が足りなくなったから、もうちょい貰おうと思ってな。」

そういうゾロの手に酒の瓶はない。

キッチンならここまで来る途中に通っただろうに。

 

「傷、ちゃんと診てもらったのか?」

ゾロの言う傷が、自分の事だと気づくのに時間がかかった。

「え!?あ、はい。ローが治療してくれました。」

ゾロの片眉がピクンと跳ね上がったのに、たしぎは気付かなかった。

「心配してくれてたんですか?」

「いいや、別に。」

取り付く島もない。

 


じゃあ、何でそんな事聞くんですか?

お礼を言うべきなんだろうか。

でも・・・

 


ちゃんと話さないとね。

サンジの言葉が思い出される。

 

あぁ、さっきから、頭の中でグルグルと言いたいことが
巡るだけで、言葉になって出てこない。

どうしたらいい?

 

 


「こんな所まで、追ってきやがって・・・」

ゾロが、腕を組みながら責めるようにたしぎを見つめる。

「なっ!別に、あなたを追ってきた訳じゃありません!」


あぁ、また、売り言葉に買い言葉。

 

 


もうオレを追うな。

そう告げたのは、あなたでしょう。

2年前の痛みが甦る。

 


私は今、どういう顔をしてるんだろう。


ロロノアを責めるつもりはないのに。

 

 

たとえ追いつけなくとも、この道を行こうと決めた。
剣の道を。
そのずっと先にあなたが居るなら、いつかたどり着くと信じて。

 

だから、あなたへの想いは、もう忘れた。
自分が辛くなるだけだから。

剣士としてなら、後を追えると。

忘れたはずなのに・・・

 

 

ほんとうはあなたに抱きしめられたいのかも
それとも、嫌いになりたいのかも

もう自分がどうしたいのかさえも
わからなくなる。

 

 

 

 

 

「・・・忘れらんねぇんだよ。」

ゾロが眉間に皺を寄せたまま、苦しげに呟く。

 

 

たしぎは息を呑んだ。

どうしてこの男は
こうも核心をつく言葉を言うのだろう。

 

 


「・・・私だって・・・」

 

どうやったって、忘れられなかった。

 

 

急に涙があふれてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 


ゾロの手が伸びる。

いつの間にか、たしぎはゾロの腕の中にいた。

くしゃ。

ごつい指がたしぎの髪の毛に触れる。

 

「そうやって、勝手なことばかり言って・・・」

「あぁ。」

「私の気持ちなんて、構いもせずに・・・」


「あぁ。」

 

ゾロの胸に身体をあずけながら、緊張がとけていくのがわかる。


「自分のことしか、わかんねぇ。」

ぶれない人。

自分のことすらわからない私を
あなたが包み込む。

 

ゾロの手がたしぎの頬に触れる。


「・・・ばか・・・」

「ロ、ロロノアなんか・・・」

思いつく限りの責める言葉を
笑いながら聞くゾロの唇は
たしぎの輪郭をなぞるようにたどっていく。

頬、額、眉、瞼、鼻と。

そして、たしぎの声が途切れた時、
二人の唇は重なり合っていた。


息づかいだけが、その場を満たす。

 

長い長い口づけだった。

崩れ落ちるようにその場に座り込む。
ゾロに支えられるように、身を任せた。


耳元で響く声。

「お前は、見届けろよ。最後まで・・・この刀の行き着く先をよ。」

 


たしぎは顔をあげて、ゾロを見つめる。

 

 

 

 

「大佐ちゃ~~~ん!出航準備が整ったぞ~~~!!!」


甲板の方から部下の呼ぶ声に静寂が破られた。

 

 


「行けよ。」

ゾロは顎で、甲板を指し示す。

 

「・・・・・」

たしぎは、ゾロを見つめたまま、黙って頷いた。


ゆっくりと立ち上がる。
名残を残すように、指先が離れる。


ゾロは座ったまま、離れていくたしぎの背中を見続けた。

 

 


********

 

ごんっ。

後頭部を廊下の壁に、ゾロは座ったままぶつける。

ごんっ。

 


立ち上がって、あいつを引き止めたい衝動を
かろうじて、とどまらせる。


ここに、やって来るつもりはなかった。

 

あの時、ビスケットルームで、たしぎが
しがみついてこなければ、きっとあのまま別れていただろう。


あのぬくもりが、オレを動かした。


抱きしめあった理由も確かめないまま
また離れるのは、耐えられなかった。

 


いや、確かめるのは怖かった。

タンカーに子供を抱いて登っていく
たしぎの姿を見たら、居ても経ってもいられなかった。


ただ、あの黒い瞳を前にしたら、
もう一度だけ、この腕に抱きたいと強く願った。

ずっと求めていた、あいつのぬくもりを。

 

 

 


きっと、また、悩むだろう、あいつのことだから。

泣き顔は、もう見たくねぇんんだ。

 

それでも、見届けて欲しいを願うのは
オレの勝手な望みだと思う。

 


あれは、どっちの返事だったんだろう。

 

ごんっ。

もう一度、頭をぶつけると、諦めたように
首を振る。


しゃあねぇ、行くか。

ゾロはゆっくりと立ち上がった。

 


甲板から岸壁を見下ろすと、
まだ騒がしい宴の声を聞きながら、仲間の元へと、歩き出す。

時折吹く、雪をはらんだ冷たい風が、熱い身体に心地よかった。

 


〈続〉

 

 



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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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