忍者ブログ
ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
 451 |  450 |  449 |  448 |  447 |  446 |  445 |  444 |  443 |  442 |  441 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


あはは~、風邪じゃなかったよ!
復活~♪
ポチポチありがとうございます♪

寝てて、たまに、身体が揺れるんだよね~。
なんだろ~?o(^o^)o


ミホークってさぁ、私のイメージでは、
よく笑ってるんだよね。
 
ニヤニヤも含め。
お茶目だな~♪

そんな感じで、「光芒」 7  です。
「つづきはこちら」からどうぞ



拍手






「光芒」7

 


「スモーカーさん!戻ったんですね。」


あれから、随分時間が経ったような気がする。


 


「たしぎ、お前・・・」


一週間前に別れた時とは、まるで別人だとスモーカーは思った。


「待ってたんですね、すいません。すぐにでも、隊に戻ります!
 あ、でも、お腹すいちゃって、
 朝ごはん食べてからでもいいですか?」


「すいませ~ん!朝のスペシャルセット、大盛りで!」


厨房に声をかけると、スモーカーの前に座った。


「もう、身体がなまってしまって、情けないです。
 スモーカーさん、私、もう大丈夫です。
 ご心配おかけしました。」


たしぎの変わりように、スモーカーは言葉が出てこない。


「もうお昼なので、ランチでいいですか?」
そう言いながら、宿屋の主人が料理を運んできた。


「うわぁ、美味しそう!もう、お腹ペコペコで。」


たしぎの様子をずっと見てきた主人は、嬉しそうだ。


 


食べるのに忙しくて、たしぎの話は要領を得ない。


ただ、もう平気だから、の一点ばりだ。


スモーカーは半信半疑でその言葉を聞いていた。


「あぁ、もうお腹一杯・・・幸せ・・・」


とろけそうな笑顔を向けたかと思った途端、
テーブルに突っ伏した。


「おいっ!たしぎ!どうした!?」


心配して、立ち上がったスモーカーは目を疑った。


 


静かに寝息をたてている。


 


「一体、どうしちまったんだ?」


 


宿の主人に、昨日の夜にたしぎが出掛けていったことを聞いていた。
その前日に、男がたしぎを背負って部屋まで連れてきたことも。


「悪いな。片付けてくれ。」


スモーカーは、たしぎを起こさないように
担ぎ上げると、二階のたしぎの部屋に運んでいった。


ベッドに下ろし、部屋を出る。


下に降りると、何杯目かのコーヒーを頼んだ。


 


******


 


スモーカーは昨日の事を思い出していた。


マリージョアからマリンフォードまで、
七武海の護衛がこの一週間の任務だった。


守るような相手ではなかったが、
海軍としてのないがしろにしていないという
意思表示でもあった。


何度か顔を合わせた七武海の一人、鷹の目のミホークと
話す機会があった。


デッキで、船室の壁に寄りかかり、
海を眺めているミホークの傍に立つ。


「鷹の目、一つ聞いてもいいか?」


「かまわぬ。」


「ウチの部下の話だ・・・なんだか、いろいろ考えこんじまって、
 今、戦えなくなっちまってる・・・。」


スモーカーは、一旦言葉を切って、葉巻を咥え直す。


「剣士ってのは、刀を置いては生きていけねぇもんなのか?」


葉巻の煙が漂う。


 


腕を組んだミホークの顔は帽子の下に隠れている。


 


「生きていけぬのではない。死ぬまで離れらぬのだ。」


 


スモーカーは、そう言い放つミホークの顔を凝視する。


「携えて生きるのも地獄、置いて生きるのも地獄であろう。」


 


何も言えなかった。


 


「案ずるな。答えなど自ずから見つけてくる。
 いずれ悟るであろう。」


達観したような物言いに、スモーカーの声が大きくなる。


「だがな、上を見ればきりがねえだろ!
 いつまでたっても、たどり着けないんじゃ、心が折れる。
 そこまで、強くならなきゃいけねぇ理由なんかねぇ。」


 


「それが、そやつの望みか?」


「・・・・」


強くなりますよ。言い続けるたしぎの顔が浮かぶ。


 


「その一点でしかないのだ。刀を振るう理由など。」


気づいても地獄、気づかずにいても地獄か・・・


ミホークの脳裏に、自分の心の内を認めようとしない弟子の顔が浮かんだ。


 


*******


 


鷹の目の言うとおりになった。
自分で答えを見つけたというのか。


スモーカーは釈然としないまま、椅子から立ち上がった。


首をぐるりと回すと、新しい葉巻を手に取る。


出発は明後日との伝言を宿の主人に頼むと、スモーカーは外に出た。


 


 


〈続〉


 


PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
プロフィール
HN:
そめた
性別:
女性
趣味:
妄想
自己紹介:
ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
最新コメント
[01/10 ゆう]
[11/14 しん]
[09/04 ゆう]
リンク
素敵サイト様
下の二つは、ここ「月と太陽」のサイト版 と、 そめた別宅(B'zを語るブログです)です。 よろしかったら覗いてみて下さい。
本棚
カウンター
バーコード
ブログ内検索
P R
Copyright ©  月と太陽   All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Template by tsukika忍者ブログ [PR]