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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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え?明日ハロウィンだと!?
お祭りじゃん!

そんな事を今朝、気づきました♪

ポチポチありがとうございます。

ここしばらく、集中できて
ホッとしてます。(^^ゞ
終わらないかと思ったよ。

>緋音さんへ
 コメントありがとうございます!
 楽しみにして下さって、嬉しいです。
 体調は、おかげさまで、復活しました!
 
 お気遣い、ありがとうございます。(*^^*)
 主に不摂生と歳のせいですね!(笑)
 ゾロたし、楽しんで読んでいただければ、最高です♪

そう、寝てて身体が揺れる~~!と
先日、書きましたけど、どうやら地震だったみたい。
夜と夜中、時間は大体あってる。(おおざっぱすぎ!)
でもね、住んでる所は、震度1も計測されなくて、
揺れ方も、普段と違う、
肩をゆすられているような感じだったのよね~♪
たまたま、感度が鋭かったとか?
お騒がせいたしました~(^_^;)


さて、「光芒」 8  
「つづきはこちら」からどうぞ




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「光芒」 8




次の日の朝早く、スモーカーは一人で宿舎を出た。


たしぎの変わりように、
詳しく話を聞いていいものか決めかねていた。


港を通ると、漁から帰ってきた船が着いたばかりで、
市場へと魚を運ぶ人々で賑わっていた。


その光景を眺めながら、ゆっくり海沿いの道を
街へと向かう。


軍艦が停泊している埠頭は、時折見張りの海兵の姿を見かけるだけで
ひっそりとしていた。


遥か遠くに砂浜が広がっている。


ふと、遠くの人影が目にとまった。


朝日に照らされた若草色の髪の毛が
まるで、たてがみのように輝いている。


顔を隠そうともせずに、無防備に歩く腰には、三本の刀。


 


見紛うことのない、麦わらの一味のロロノア・ゾロだった。


「あの野郎!」


スモーカーの頭の中で、たしぎと繋がった。


 


 


奴が、たしぎを運んできたというのか。


 


考えるよりも早く、スモーカーは煙となって、
ゾロへと飛んでいった。


 


 


「待ちやがれ。」


モクモクと、ゾロの目の前に姿を現す。


やっかいな海兵の突然の登場に、ゾロの目が険しくなる。


負ける気はしねえが、騒ぎを起こすなとミホークにきつく言われていた。


どうしたもんかと、腕を組む。


 


「何故、麦わらの一味のお前がここにいる!
 今すぐ、とっ捕まえて、仲間の居場所を吐かせようか!」


「無駄だ、俺は捕まらねぇ。」


こいつ・・・


 


覇気か?


 


スモーカーは得体の知れない凄みを感じ取った。


左目の傷が目に入る。


 


以前とは比べものにならない。


 


何なんだ、一体・・・


 


「てめぇ・・・」


スモーカーは、じっとゾロを睨みつける。


「うちのたしぎに、何吹き込みやがった。」


ゾロの眉がピクっと動いた。


 


「何も・・・あいつが勝手に。」


やっぱりこいつか!


確信となった瞬間、スモーカーの頭に血がのぼる。


 


どんっ!


いきなり胸ぐらを掴まれて、ゾロは言葉に詰まる。


「なんで、お前なんだ!
 いつも、いつも、あいつを巻き込みやがって!
 一発、殴らねぇと気が済まねえ!」


スモーカーの怒りの矛先に、戸惑いながらも、
ゾロは何も言えなかった。


「何で、そっとしといてやれねぇんだ。


 地獄の底に、喜んで飛び込んでいくようなお前とは
 違うんだ。


 もう、あいつを引きずり込むんじゃねぇ・・・。」


振り絞るような苦しげな声に、ゾロは、どれだけたしぎが
想われているのかを知る。


 


きっと、ここまで無事にいられたのも
この男のおかげなんだろうな。


ゾロは目を閉じた。


殴られても仕方ねぇ・・・


 


「あいつを・・・」


言いかけて、急に襟元をぐっと締め付けられる。


目を開けると、もの凄い形相で睨みつけるスモーカーの顔があった。


 


「テメェ、それ以上言ったら、ぶっ殺す。」


ギリっと奥歯を噛みしめる音が聞こえた気がした。


 


無言で睨みあう。


 


 







不意に港で汽笛が鳴り響く。


気がそがれた一瞬、二人の身体が離れた。


 


 


 


「・・・・・」


ゾロは黙って歩き出す。


ズモーカーも、それを追おうとはしなかった。


 


 


 


 


急に振り向いたゾロが、スモーカーの背中に声をかける。


「なぁ、港はどっちだ?」


はぁ?!


脱力したスモーカーは、黙って港の方を指差す。


ったく、こいつもかよ!


 


なんだか気が抜けて、どさりとその場に腰を下ろした。


海を眺めながら、新しい葉巻に火を点ける。


 


たしぎは俺が守る。


 


てめぇに言われるまでもねぇ・・・


 


 


 


 


俺は、あいつに強くなれと言ったのに・・・


 


何もかも手放そうとしたあいつを見て、


強くならなくていいと思った。


 


スモーカーは、頭を振った。


 


あいつは俺の部下だ。


その事に変わりはない。


 


 


 


 


陽の光をうける波のまぶしさに目を細め、笑みを浮かべた。


 


 


******


 


「遅いぞ!」


港に着くなり、ゾロはミホークに怒られた。


 


「すまねぇ。」


「まったく、要らぬものを買ってしまったではないか。」


ぽんと放り投げてよこしたのは、
女もののブローチだった。


「お前から渡せ。」


はぁ?


一瞬、誰にかと思ったが
シッケアールで一人留守番をしているペローナのことだと
すぐにわかった。


あぁ、あいつにも随分心配かけたな。


ゾロは、言い返さずに、懐に土産を仕舞った。


「なんだよ、すぐに出航するんじゃねぇのかよ。」


「お前を待つ間に、上質のワインを見つけた。
 それを船につけるのを待っておるのだ。」


「何だ、結構楽しんでんじゃねぇか。」


「黙れ、遅刻しおって。お前の土産はひとつもないぞ。」


「別に、いらねぇよ。」


 


 


ミホークの船に、荷物が運びこまれるのを
積み上げられた木箱に寄りかかり眺めていた。


ふと、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


「スモーカーさん!早くG-5の皆に会いたいです!」


思わず身をすくめて、隠れた。


「バカ野郎、出航は明日だと伝えたはずだ!」


「でも、出航準備、手伝います!」


「今日一日ぐらい、ゆっくりしとけ。G-5に戻れば
 また忙しくなるぞ。」


「なんだか、じっとしてられなくて・・・」


「好きにしろ。」


「はいっ!」


 


 


フードを目深に被り、
振り向きたい想いを抑え、ゾロはその場を離れた。


 


******


 


ミホークとゾロを乗せた船は、
ゆっくりと進んでいた。


 


来たときとは、まるで違う風が吹いている。


 


目を閉じ、まどろみながらゾロは思い出していた。


あの声、あの温もり。
オレの心の底まで見透かすような黒い瞳。


また、あいつに救われた。


悔しいけれど、たしぎの存在が嬉しかった。


 


一人じゃねぇ。


 


 


ふっと自分の想いに、照れくさくなって、顔を歪める。


ガラじゃねぇな・・・・


「何を、笑っておるのだ?」


 


「ばっ、莫迦言うな。笑ってなんかいねぇよ!」


慌てて、起き上がると、ミホークが愉快そうにこっちを見ている。


 


「はっはっはっ!」


こいつも全て見透かしたようなツラしやがる。
くそっ!


船尾に移動して、釣り糸を垂れる。
食材の調達だ。


 


揺れる波間を眺めていると、次第に瞼が重くなる。


 


あぁ、まだまだ、鷹の目にも敵わねぇ・・・


ゾロは、自分がこの先の修行を楽しみにしていることに、
目を閉じながらニヤリと笑った。


 


 


心地よい陽射しの中、船は進んで行く。


 


ミホークもまた、予想以上の成果に驚いていた。



弱さを認めようとしない自分の心の内までも
この若い弟子は克服していた。


 


これから、どんな稽古をつけてやろうか。


思い巡らせながら、
目を閉じ、船の揺れに身をまかせた。


 


〈完〉


 


 




 





 

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自己紹介:
ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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