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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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とりっく おあ とりーと!


ハロウィンだよん!
お祭りだよん!


「光芒」の epilogue だよ!


丁度、ハロウィンだと思ったら
なんだか、余韻が消えそうな話になったよ!(^^ゞ


悪ノリしてます。


クライガナ島に戻ったゾロと
G-5に戻ったたしぎのお話です。


「つづきはこちら」からどうぞ


 


 


 



拍手


 


 


 


「光芒」 epilogue 1


 


 


 


ゾロとミホークを乗せた船が
クライガナ島に到着した。


薄暗い森を歩く。


「なんか、城の方、明るくねぇか?」


 


「うむ。」


森の木々の隙間から、時折漏れるオレンジの明かり。


いつもは、ひっそりとしている城の方が、なんだか騒がしい。


かといって、不穏な空気も感じられない。


二人とも、首をかしげながら進んでいく。


森を抜け、目の前に城が姿をあらわした。


オレンジ色の提灯が連なるように飾られている。


いたるところにかぼちゃが置いてあり、ろうそくが灯っている。


オレンジ、紫、ピンクに、黒と、毒々しい色使いがなんとも不気味だ。


「なんだ?これは!」


ゾロが声をあげる。


ミホークは眉をひそめた。


 


「ハロウィンだよ!」


空から声が聞こえたかと思うと、オバケちゃん達を引き連れて
ペローナが飛んで来た。


オレンジのリボンがアクセントの黒いドレスに、小さいコウモリの羽をつけ、
嬉々として飛び回っている。


ゾロが呆れて口をあんぐりと開ける。


二人の前に、ペローナ本体が現れた。


 


どんっ!


体当たりをくらわすような勢いで、ゾロに抱きついた。


 


「お前!もう大丈夫なのか!?」


心配そうに、傷を覗き込む。


 


「いてぇなっ!」


ペローナの腕をつかんで、引きはがす。


 


 


 


 


「今日はハロウィンだろっ!この一大イベント、何忘れてんだ!」


忘れてるもなにも、覚えてねぇっての。


「この、不気味な雰囲気、この城もいい感じに飾り付けできただろ!」


 ホロホロホロ~~~♪」


満足げに飾り付けを眺め、おもむろに手を差し出す。


「ゾロ、Trick or Treat だ!」


 


「は?なんだそりゃ。」


首をかしげる。


 


「お菓子をくれないと、いたずらするぞ、か。」


ミホークが横から説明する。


 


「そうだ!」


「ゾロ!Trick or Treat だっ!」


 


 


「お菓子なんか、なんも持ってねぇぞ!」


付き合ってられるか、子供の遊びなんかに。


 


「なんだと!そんなら、目にもの見せてやるぞ!」


ペローナの目がきらりと光る。
嬉しそうだ。


このままだと、もの凄く嫌な予感がすると
ゾロは、焦った。


「そうだっ!甘いもんじゃねぇけど、これ、土産だ。」


咄嗟にマリンフォードでミホークに持たされたブローチを思いだし、
取り出して、ペローナに差し出した。


目を丸くするペローナ。


心底、驚いたようだった。


「な、なんだ?これは・・・」


 


「気に入らねぇか?お前、光るもん好きだろ。ほらっ。」


ソロに促されて、ブローチを手に取る。


月明かりに照らされて、きらめいている。


 


 


助かったと思い、ミホークをちらっと見る。


ペローナの様子に、ミホークも満足げだ。


「鷹の目からだ。」


ゾロの言葉は、届かなかったようだ。


ペローナはさっそくドレスに着けて、手鏡に映して自分の姿を眺めている。


 


「ふふふ、気に入ったぞ、ゾロ。さぁ、早く中に入れ。
 かぼちゃづくしの料理が待ってるぞ。」


「それより、酒だ!」


「うるさいっ!」


ペローナが先に歩き出す。


「かぼちゃかぁ、天ぷらが旨いな。」


「パイに、シチューにコロッケだ!」


やりあいながら、先に進んでいく。


 


「赤ワインにかぼちゃか・・・悪くない。」


ミホークは髭をさすりながらついて行く。


 


 


ペローナの手には、
ハロウィーン仕様の隻眼のクマシーが抱かれていた。


 


******


 


 


ペローナ一人はしゃいでいたような宴が終わり、
ゾロが食器を片づけていた。


「なぁ、本当にもう平気なのか?」


振り返ると、キッチンの入り口に、ペローナが立ってこっちを覗いていた。


「あぁ、もう何ともねぇ。」


答えると、シンクに向き直り、皿を洗い出す。


 


 


ペローナがそのまま佇んでいるのは気配でわかった。


 


 


水を止め、ゾロは振り返る。


「心配かけたな。」


「べ、別に・・・どうせお前のことだから、大丈夫だって、
 心配なんか・・・」


ドアによりかかり、横を向く。


 


頭をがりがりと掻くと、ゾロはおもむろに手を差し出した。


え? という顔で見上げるペローナ。


「Trik or Treat だ!」


「ええ?お菓子なんか、持ってね~ぞ!」


 


「じゃあ、いたずらするぞ!」


ニヤッと笑うと、ゆっくりとペローナに近づく。


その不敵な笑みに、ペローナは思わず後ずさる。


「わっ、ちょっ、ちょっと待て!」


さながらオオカミ男のように、ガオーッと吠えると
捕まえようと両手をあげる。


「冗談だろっ!や、やめろ~~~!!!」


ペローナは、走り出した。


「待て~~!」


城内を二人の走りまわる足音と、ペローナの悲鳴が響く。


 


逃げまわりながら、ペローナは、ゾロが柱や壁にまったくぶつかることなく
駆け回っているのに気づき、本当に感覚が戻ったことを知る。


よかった。


戸棚の陰に座り、ホロウを飛ばしていると、ガチャと部屋の扉が開いた。


 


「みぃ~つけたぞ~~!!!」


「ギャー!!!!」


 


******


 


「騒がしい・・・」


部屋でグラスを揺らすミホークは、こめかみを押さえると、立ち上がる。


「少々、灸をすえるか。」


窓ガラスに映った姿は、まさにドラキュラ伯爵だった。


 


 


 


*****


 


「こえ~~よ!鷹の目・・・」


その夜、涙目でうなされるペローナが不憫だった。


 


 


fin.


 


*******************


epilogue 2


 


 


「大佐ちゃん!おかえりなさい!」


「もう平気なのか?無理してねえだろうな!」


「わ~~~、会いたかったぜ~~~!!!」


 


その頃、たしぎも、新世界G-5本部であつい出迎えを受けていた。


 


「みんな、心配かけました。もう大丈夫です。」


食堂に集まった部下達を前に、たしぎは帰還の報告をする。


 


なにやら、お帰りパーティだろうか、
食堂は色とりどりの紙テープで
飾り付けされている。


 


「すごいですね。こんなにしてもらって、何だか悪いです。」


恐縮くるたしぎに、G-5達は笑い出す。


「何、言ってんの!今日はハロウィンだろ。」


「はろうぃん?」


キョトンとしているたしぎにG-5達が得意げに説明をする。


「子供たちが、魔女やモンスターに仮装して、街中を練り歩くんだ。
 Trick or Treatって。」


「お菓子をくれないと、悪戯するぞって。」


「へぇ。」


「その日は、みんなお菓子を用意して、やってきた子供たちに
 くばるんだ。」


「俺たちG-5は、毎年仮装して、船内で楽しんでるって訳。」


「ほらっ、俺なんかゾンビだぞ。上手く化けただろ。」


「俺なんか、ミイラ男だ!」


たしぎにむかって、自慢の仮装を見せる。


「あは、仮装だったんですね。なんか、みんな、凄みが増したなって思ってました。」


「なんだよ、そりゃ!」


「ひでぇよ、大佐ちゃん!」


 


「でも、楽しいですね。」


「だろ!大佐ちゃんも、やってみればいい。ほら、ネコみみ!」


差し出されたネコの耳がついたカチューシャを
かぶってみる。


「おお~~~!」


「かわいい~~~!」


どよめきの声があがる!


 


そこに料理が運ばれてくる。


「酒だ!酒!」


一気に宴会が盛り上がる。


 


酔いがまわってきたとこで、G-5達がたしぎのまわりに
集まった。


「大佐ちゃん!Trick or Treat!」


そう言いながら、いっせいに手を差し出した。


「お菓子をくれないと、悪戯するぞ~~!」


にやにや笑っている。


 


「ご、ごめんなさい!私、お菓子の用意してなくて・・・」


慌てふためくだろうたしぎを、からかったのだ。


 


 


ふと、ひらめいたようにたしぎが、みんなを見渡す。


「じゃあ、いたずらしてもいいですっ!」


 


静まり返る食堂。


「私、少しの悪戯ぐらいなら、びっくりしませんから!」


 


 


 


 


どさっ。がたっ。


床や椅子に座りこむG-5達が目に入る。


 


「衛生班!急激な血圧上昇により鼻粘膜下の毛細血管が破損し、
 血液が漏出した者多数!至急、救急箱を持って来い!」


バタバタを走り出す衛生兵の姿が見えた。


え?


何が起こったのか、たしぎは把握できなかった。


「みんな、大丈夫ですか?」


おろおろしているところに、スモーカーが現れた。


 


「ずいぶん騒がしいじゃねぇか、お前ら・・・なんだ?このスプラッタは!?」


仮装で血のりをつけている者もいて、
食堂内はさながら、ホラー映画の一場面のようだった。


 


 


「ハロウィンパーティです。スモやん!」


「面白ぇ、趣味だな。」


「大佐ちゃんの爆弾発言で、こうなった有様です!
 危険だよ、あの子は!
 まったくわかってねぇ!」


「はぁ?」


訳がわからず、たしぎを見れば、ネコ耳をつけたまま、キョトンとしている。


 


 


「あ、スモーカーさん!」


上官の姿を見つけると、駆け寄ってくる。


「スモーカーさん、知ってました?ハロウィンなんて!
 お菓子をあげないと、悪戯されちゃうんですよ~!」


「Trick or Treat !」そう言いながら、手を差し出すたしぎ。


 


「スモーカーさんも、お菓子もってないですよね~。ふふふ、
 そういう人には、いたずらしてもいいんですよ~~!」


なんだか、ずいぶん歪曲して解釈してる様だ。


「あ、でも、私もお菓子もってないから、いたずらされちゃうんですね。
 ん~~、スモーカーさん!やさしくして下さいね!」


首をかしげて、無邪気に笑うたしぎに何の意図もなかった。


 


ポロッ。


スモーカーの葉巻が床に落ちる。


 


隣で、部下がまた一人、鼻血を出して倒れた。


 


 


「たしぎぃ、お前・・・・」


 


「だろ?スモやん!大佐ちゃんは危険すぎる!」


 


 


こいつは、自分の目の届く範囲に置いておかないと、
とんでもない事になるぞと
改めて、心に刻んだスモーカーだった。


 


fin.


 


すっ、すいませんっ!!!


なんか、キャラが違ってないか!?(笑)


 

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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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