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Happy Valentine's Day ♪
バレンタインですね~~。
すっかりチョコ三昧の日々、
ラミーうま~~い!(笑)
「酒の味」ポチポチありがとうございます。
>susuさんへ
ニヤニヤしていただいて嬉しいで~す!
あれは、ワザとだったりして!?
上から目線で、誘ってるのかも!(笑)
ゾロの口元から目が離せなくなりました!(#^^#)
ありがとうございます。
>たまままさんへ
>変なため息 ありがとうございます!(大笑)
連載も、頭の中では進行してるんですが、
脱線ばかりで (^_^;)
また、それも楽しかったりして。ふふふ
お付き合いいただければ、嬉しいです。
ほんと脱線ばかりしてますが、
こ~ゆ~のは勢いが大事!(なのか?)
ゾロ、舐められちゃったんで、
じゃあ、
今度は、たしぎが舐められればいい!
と思った次第です。(^_^;)
バレンタインの日のおはなし
「つづきはこちら」からどうぞ
「Chocolate Pool」
サニー号のキッチンには
甘い香りが充満していた。
「さぁ、今日はスペシャルデザートですよ~!
ナミすわ~ん!ロビンちゃあ~~ん!」
ご機嫌なサンジの声が響き渡る。
「野郎ども、おこぼれが食いたかったら、
席につけっ!」
付け足したように、男どもに声をかけると、
テーブルクロスを広げた。
「あら、甘い香り。」
「何が始まるのかしら?」
ナミとロビンがキッチンに入って来ると、
テーブルの上にタワーのような鍋が置かれていた。
皿の上には、一口大にカットされたフルーツやスポンジケーキが
山のように盛られている。
「さぁ、席について。」
鍋には溶けたチョコレートがたっぷり入っている。
「チョコレートファウンテンだ。行くよ!」
サンジが鍋のスイッチを入れると
ブーンとうなる音と共に、溶けたチョコレートが揺れ始めた。
男たちも勢揃いして見守る中、
タワーの一番上からチョコレートがあふれ出した。
まるで噴水のように、上から下へとチョコレートが流れ出す。
「わぁ!」
「スゲェ!」
感嘆の声が上がる。
「さぁ、串で刺したフルーツを好きなだけ
チョコをつけて、召し上がれ。」
「わぁ、オレもやる~~~!!!」
「おめぇは、後だっ!」
さわぐルフィを押し留め、サンジはナミとロビンに皿を差し出した。
「ありがと。」
「ふふ、素敵なバレンタインね。逆チョコ?」
「もう、オレはいつでも、捧げたい派。」
デレデレとするサンジに構わず、
男たちは、思い思いに飲み物を飲みながら
待つことにした。
「あ、そうだ。」
ウソップが思い出したように、ポケットを探り、何かを取り出した。
「へへ、ウソップじるしのヒット商品、パクリ、第一弾だ。」
「なんだ?」
チョッパーが興味深そうに、見つめる。
「じゃ~ん!今、巷で大人気のフチ子さんシリーズ、麦わらバージョンだ!」
ウソップの手には、小さなナミとロビンの人形が握られていた。
「へぇ、似てるな。でも、なんか、変な恰好だぞ。」
「いいか、チョッパー。これは、こうやって愛でるもんなんだ。」
そう言うと、ウソップは、ナミとロビンの人形を、二人のカップのフチに
ちょこんと置いた。
「あら。」
「なに?これ、私たちじゃない。」
変な恰好に見えた、人形は、ちょうど鍋のフチに置くと
座って首をかしげているように見えた。
「かわいい!」
ナミもロビンも思わず顔がほころんだ。
「ウソップすげ~な、こんなの作れるんだ!」
「ったりめぇよ。オレ様は、器用だからな。」
「見ろ、こんなのも作ったんだぞ。」
ウソップが取り出した人形を
一つ一つフォンデュ鍋のフチに並べていく。
ビビにケイミーにハンコックまである凝りようだ。
「へぇ。」
男達も、テーブルの周りに集まって来た。
「あと、これもっと。」
ウソップが最後に置いたのは、
赤縁メガネに派手なシャツ。
たしぎだった。
ゾロが、目を瞬いた。
「これなんか、海軍相手に売れば、儲かりそうだな。」
やめろよ。
ゾロは心の中で毒づいた。
「なぁ、サンジ、まだか?おれ腹へったぁ~!」
ルフィが情けない声をあげる。
「しゃあねぇな。みんな、食っていいぞ!」
「やったー!」
サンジの許しが出ると、ルフィは
待ってましたとばかりに、一気に
皿のフルーツやケーキを、どぼどぼと入れ出した。
「あ~、ルフィ、一個ずつでしょ!
チョコが、あふれちゃう!」
「いっぱいついた方がうめぇだろ。大丈夫、すぐ食うから!」
かさの増えたチョコが、一つの人形の足をすくった。
コロン。
バランスを崩し、チョコレートの中に落ちた。
あ。
たしぎの人形だった。
まったく、人形になってもトロくせぇ。
ゾロは、沈みかけたたしぎの人形の足を
指でつまんで、すくい上げた。
ぽたっ。逆さになったたしぎの頭から
チョコがしたたり落ちる。
そのまま口元まで持っていくと、
ペロリと頭から舐める。
甘ぇ。
どうせ舐めるんなら、本物の方が
ずっといい・・・
ゾロは浮かんだ想いが顔に出ないように、
目を細めた。
たしぎをつまんだまま、自分の酒のグラスに腰掛させた。
覗き込むように、こっちを見ているたしぎは
確かに愛らしかった。
喉に残るチョコの甘さを、酒で流そうと
グラスを傾けた。
ポチャン。
ゾロの置き方が悪かったのか、
もともと座りが悪かったのか、
また、たしぎはグラスの中へ転がり落ちた。
ほんと、トロくえせぇなっ!!!
「おい、ウソップ。こりゃ不良品だ。すぐ落っこちる。」
「あぁ、それはゾロ仕様だからな、いいんだ。」
「どういう意味だ?」
「ほっとけねぇだろ。」
「うるせー!」
ゾロは、笑う仲間を残してキッチンを後にする。
外の風は、冷たく火照った顔に心地よかった。
******
うわっ!
ガクンと頭が揺れて、驚いてたしぎは目を覚ました。
明日のバレンタインに間に合うようにと、
夜中に船のキッチンで、チョコレートケーキを
焼いていたところだった。
甘い香りがキッチン中に漂っている。
ちらっとオーブンのタイマーを見る。
「もうすぐですね。」
一人呟いた。
たしぎは、さっきの夢を思い出す。
チョコレートのプールに落ちるなんて・・・
きっと、この香りのせいですね。
強いお酒の香りも嗅いだような気がする。
たしぎは、チラッとテーブルの上を見る。
上に置かれた細長い箱には、チョコレート風味のお酒が
入っている。
ケーキの材料を買いに行ったときに偶然見つけた。
いつ会えるともしれない、酒好きの海賊にあげようかと
ひそかに用意したものだった。
今度はいつ逢えるかな・・・
たしぎは、ケーキが焼きあがるまで
少しの時間、目をつぶった。
逢いたい面影を思い浮かべながら・・・
〈完〉
す、すいません~~ん!!!
人形かよ!とか、
鍋には、腰掛けさせないだろ!とか
いろいろ突っ込みどころは多々ありますが、
こないだから、
変なニヤニヤが止まらないそめたです。(^^ゞ
しかし、たしぎがチョコまみれになるシチュエーションって、
難しくって、結局フチ子さんパクリになってしましました。(笑)
チョコの雨でも、降らせてみようか。
冷えて固まったチョコまみれたしぎを
足先からかじってもいいよ~!ゾロ~!(爆)