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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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さむっ!
ストーブつけたよ~!
電気じゃなくて、灯油の!超強力!

あったけ~~♪


早速、今夜はお鍋にしました。
土鍋ひとつじゃ足りなくて、
大体、普通の鍋と二つ体制♪
今年は、大きい土鍋、いいの買いたいな~!

さて、お待たせしておりますが、
ポチポチありがとうございます!
リクエスト作品第三弾で~す!

ゆうさんからのリクエスト。
「王様ゲームをやる麦わらの一味vs.海軍。
 王様はサンジくん。もちろんクジに当たるのは
 ゾロとたしぎ。二人はキスをするのか?」

そんな感じでお送りいたしま~す!
「不機嫌な王様」前編です。
「つづきはこちら」からどうぞ




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「不機嫌な王様」前編





宴会島。

正式な名前を覚えている者は少ない。
誰もがそう呼んでいた。

世界中から、宴会を目的に人が集まってくる。
年末、年始、お盆にクリスマス。
季節の節目を問わず、年がら年中賑わっていた。

海軍本部G-5の面々も、その中にいた。

「ねぇ、スモや~ん!いいでしょう?」

「そうそう、ここは宴会島なんだから!」

「久しぶりに、会ったんだから、ここは
 固いことなしってことで。テヘッ。」

部下たちに説得され、不承不承に頷いたスモーカーは
「お前ら、勝手にやってろ。オレは後ろのほうで一人でやるからな。」
と言い残すと、会場の奥にある個室に引っ込んでいった。


「黒足のアニキ!スモやんの了承が取れました!」
G-5の海兵たちが、喜んで報告しに行った先には、
麦わら海賊団のコック、サンジがいた。

「お前ら図々しいにも程がある!」

「だって、アニキの作った料理がまた食べられるなんて!」
「こんなチャンス、めったにありませんぜ!」

「ほんと、俺たちゃラッキーだよな。宴会島で麦わら達と
 一緒になるなんて!」
「これも何かのご縁ってことで、アニキよろしくお願いします!」
G-5達が、サンジに向かってビシッと敬礼をする。


「ったく、しょうがねぇな。」
そう言いながら、大鍋を振るサンジは
それほど嫌そうな顔はしていなかった。

「あ、そうそう!たしぎちゃんも来るんでしょ!そこ大事だから!」

「もっちろんです!アニキ!わがG-5のマドンナ、たしぎちゃんは
 ちゃ~~んとお連れします。」

「了解。何を作ってあげようかな~!?ふふん♪」
ご機嫌に、次の食材を手に取ると、鮮やかな手さばきで
料理に取りかかる。



「さ、俺たちゃ、会場準備をしようぜ。」
「おう!」
楽しそうに、会場の飾りつけに向かった。



******



「へぇ、ケムリン達もこの島に来てたのか。」
ルフィは、事情を説明に来たG-5の海兵にむかって、
一緒の宴会に快諾の返事をした。
「よし、いいぞ!人数が多いほうが、宴は楽しいもんな。」

「え~!大丈夫なのかよ、海軍と一緒で。」
ウソップが反対の声をあげた。

それでも、さほど心配な様子でもなく、
出し物のマジックの準備を始めた。

「まぁ、観客は多いほうがいいからな。
 ふふふ、俺様のマジックで、G-5のやつら
 アッと驚くぜ。」

「そうだな、楽しみだ!」
助手を務めるチョッパーが、ウソップを手伝いながら
目をキラキラさせた。


「音楽に垣根は、ありませんからね~。」
ブルックは、ヴァイオリンの手入れをしながら
鼻歌を歌う。


「たしぎも来るわよね。」

「でしょうね。」

洋服をとっかえ引っ変えして、選んでいるナミに
傍で読みかけのの本をパタンと閉じると、ロビンが答えた。



「さあ、みんな行くぞ~!宴だぁああ!」
ルフィを先頭に、麦わらの一味は、会場へと向かった。



*****



「すげえよ、やっぱり世界中の食材が集まってる。
 ナミさ~ん!ロビンちゃ~~ん!待ってたよ~!」
先に会場入りして、料理を作っていたサンジが迎える。


「麦わらの~!早く始めようぜ!」
G-5達も、一味の到着を待ちかねていた。



「なんだ?オレぁ聞いてねえぞ、海軍が一緒だなんて。」

後ろから来たゾロが、あくびをしながら、文句を言う。

「アンタ、寝てたでしょ。」
ナミが悪戯っぽく笑う。


ちぇ。

「しょうがねぇな、めいっぱい酒持って来させろ。」



そんな中、始まった宴は、予想以上に盛り上がり、海賊と海軍が
入り乱れての大騒ぎとだった。



******


「たしぎ!」

ひときわ明るい声で呼びかけたのは麦わらの一味ナミだった。


「どう?元気にしてた?」

「ええ、ナミも元気そう。相変わらず噂は聞くけど。」

「まぁね、船長がアレだから。」


ナミのいうアレこと麦わらのルフィは、さっきから
すごい勢いで料理をたいらげ、大声で笑っている。
ほんとに、いつ見ても、騒がしい。

たしぎは、その様子を見てクスっと笑う。
ナミの心配は絶えなさそうだ。


「あ、モチャたちの写真見ます?
 海軍の療養施設で撮ったものです。」

「え、ほんと?見る見る!」

たしぎは鞄から写真を取り出すと、ナミに差し出した。

「みんな、元気そう。」
ロビンも隣から覗き込む。



ふと、会場の奥の緑色の髪の男を視界にとらえる。
宴が始まってから、ずっとその場にいる。

G-5の部下達が入れ替わり寄ってきては
酒を酌み交わしているようだ。

バカ騒ぎをするような男ではないと思うが、
今日は、なんだか不機嫌だ。


もう少し楽しそうな顔をしたらいいのに。




たしぎは、その原因が自分にあるとは知らずにいた。



*****


突然、大声のアナウンスが会場に響き渡る。

「やってまいりました!本日のメインイベント!
 王様ゲームの始まりだぁあああ!!!」

サンジの張り切った宣言に、
うお~~~!と地鳴りのように男達の声が響く。


なに?なにが起こるの??

たしぎがキョロキョロあたりを見回しているうちに、
クジが回ってきた。

「大佐ちゃん!一本引いて!」

言われるがまま、棒状のくじを引くと、先っぽに番号が書いてかった。

「これ、どうするんですか?」

「えへへ、お楽しみ!」


へえ~と、グラスを傾ける。
さっきから、会場の空調のせいか、喉が渇いてしまう。

アルコールがほとんど入っていない軽いカクテルを
飲んでいるが、だいぶ酔いがまわっている感じがする。

ナミやロビンは、さっきか強い酒を何杯も飲んでいる様子だが、
全く酔った素振りは見えない。


二人のハイペースにつられないようにしないと。
そう思いながらも、美味しいサンジの料理と楽しい会話で
ふわふわして、気持ちがいい。



******


今日はなんだか酔える気がしねぇ。


宴会が始まってから、ずっと動かずに飲んでいたゾロは
早々に、旨い酒をあきらめた。

その原因はわかっている。

あのメガネ女のせいだ。

さっきから入れ替わり立ち替わり海兵どもが
たしぎの周りに来ては酒を注いだり、料理を持ってきたりと
めまぐるしい。

一緒にいるナミやロビンは、そういう男どもの扱いには
慣れているから心配はないが、アイツは、勧めらるままに
クラスを空けている。

よくあんなんで、大佐なんてやってられんな。


様子を見れば、何か一言、言いたくなる自分に
なんだか、腹が立つ。

別に関係ねぇけどよ。

と思いながらも視線は、たしぎから外せない。
それもまた、腹が立つ。


海兵たちがせっせと運んでくる酒を
ひたすら飲み続けていた。

ウソップとチョッパーのマジック、ブルックの演奏が続く。

海兵たちの女装大会が始まり、たしぎもナミもロビンと一緒に大笑いしている。


いい気なもんだ。

不機嫌な自分を持て余す中、
サンジの大声が響いた。

「さぁ!レディのみなさ~~ん!心の準備はよろしいですか?
 王様ゲームが始まるよ~~~!!!」

「いよっ!待ってました!黒足のアニキ~~~~!!!」
海兵たちの喝采の中、サンジがステージ中央に進み出る。


「みんな!さっき引いたクジを手に持て~~~!!いいか~~!?」

おお~~~!とも、うお~~!とも聞こえる
男どもの地声が響く。


「まずは、王様!せ~~の!」

サンジの掛け声にみんながいっせいに声を張り上げる。

「王様、だ~~~れだ!?」




「俺だ~~~~!!!!」

ひときわ大きい声でガッツポーズをしながら返事をしたのは、
他でもないステージ中央のサンジだった。


「ええ~~~!!!」

賛否両論のざわめきと共に、ゲームがスタートする。



「いいか~~!まずは、ポッキーゲームのメンバーだ!
 二人組になって、ポッキーを両側からかじって、一番短く食べたものの優勝だ!」

「うお~~~!!!」

「まずは、8番!そして~27番!」

立ち上がったのは、ブルックとG-5の海兵の一人だった。

「ギャ~~~!!!!こえ~~よ~~!!!」

「わ、わたしの方こそ!お手柔らかに。」

ブルックのガチガチ鳴る歯に、海兵がひきつりながらポッキーを咥える姿を
みんな大笑いで眺めた。


「ふふふ、じゃあどんどん行くぞ~!」


「次は、2番と~~~、16番!」

「あら、私のようね。」
と立ち上がったのは、ロビン。

相手は誰だ~~~~!!!!
とざわつく中、立ち上がったのは、チョッパー。

「うへへへ。」
ロビンはチョッパーを膝に抱くと
ポッキーを口にくわえる。

「いい?」

ぽけっとされるがままにロビンを眺めていたチョッパーの
青い鼻先に、ロビンの鼻がくっついた所で、チョッパーが笑いだし、咥えたポッキーを離した。

「く、くすぐってぇ!ロビン!」

「ふふふ。」

周りからは、なんてもったいないんだ!と溜め息が漏れた。



「いいぞ!いいぞ!我々にもチャンスはあるぞ~!!」

「おお~~~!」



「なになに?王様にも命令をひとつすることだと!!
 いつからそんなルールになったんだ!?
 しかたねえ、じゃ、行くぞ!俺とポッキーゲームするのは!
 ・・・・よし、来いっ!73番!だ~~~!!」

「ええ!俺?」

サンジの相手として立ち上がったのは、さっき女装コンテストに出ていた
やけに体つきがしっかりした海兵だった。

「いやぁ、黒足のアニキぃ。」
照れながらも、その気になっている海兵に、サンジは後ずさる。

「う、嘘だろ。オレはG-5に探らせて、ナミさんの番号を言ったはずなのに!」

「へへ、そんな照れなくたっていいっすよ。」
恥ずかしそうに近づく海兵に、サンジの腕はしっかりと捕まえられていた。


「だ、だれか助けて!ギャ~~~~!!!!」

サンジの断末魔の叫びに、たしぎは、涙が出るほど笑い転げた。





「ちきしょう・・・こうなったら、もう誰でもいい!
 人数的に、確率は男どおしだ!思い知れ!・・・2番と16番だ~~~!!!!」


「あ、あたしだっ!」
まっさきに、その場に立ち上がったのは、たしぎだった。


ええ~~~!!!
会場中がざわめく。

「相手は誰だ?」

「もう、さっきみたいにチョッパーという訳にはいかないぞ!」

「あぁ、なんで俺じゃねぇんだ!」

あちこちで、落胆の声が聞こえるなか、
「ほら、旦那ですよ!さ、立って!」
と海兵達に促されて、ゆらりと立ち上がったのは
奥でひっそりと飲んでいたロロノア・ゾロだった。



「そ、そんなぁ。」
サンジが落胆する中、不機嫌さは頂点を極めた様子のゾロは
腕を組みながら、ゆっくりとステージへと進んでいく。


「ほらっ、たしぎも!」
ナミに促されて、たしぎも戸惑いながらステージに向かう。

たしぎの後ろ姿を見ながら、そっと目配せをするロビンとナミだった。





〈続〉





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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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