ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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WJのワンピも休みだし、
感想はゆっくりでいいやと思ってたら
あっちゅう間に、2週間。
ひょえ~~♪
ハイキュー、スガ!活躍!
おっしゃぁ~~~!!!ヽ(^o^)丿
ポチポチありがとうございます!
後編の完結のつもりが、終わりませんっ!(T_T)
でも、UPしちゃいます。
「壁ぎわの攻防」後編 1 です。え?(笑)
「つづきはこちら」からどうぞ
感想はゆっくりでいいやと思ってたら
あっちゅう間に、2週間。
ひょえ~~♪
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おっしゃぁ~~~!!!ヽ(^o^)丿
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後編の完結のつもりが、終わりませんっ!(T_T)
でも、UPしちゃいます。
「壁ぎわの攻防」後編 1 です。え?(笑)
「つづきはこちら」からどうぞ
「壁ぎわの攻防」後編 1
よりによって、最悪のタイミングで
オレの前に現れやがって。
地方大会の当日、見事に優勝して
たしぎの前に現れてやると決めていた。
決勝が始まるまでは、本気でそう思っていた。
結果は・・・
相手は想像以上に強かった。
今となっては、言い訳にしかすぎない。
ゾロは、思いを振り切るように大きく息をつくと、
道場の門をくぐった。
準優勝の成績と全国大会での期待で、学校に戻ると
一躍有名人になっていた。
「我が校始まって以来の、快挙だよ。」
校長が肩を叩いて喜んだ。
おかげで、廃部寸前だった剣道部にもチラホラと見学者が訪れるようになり、
3人の2年生の先輩も、ほっと胸を撫で下ろした。
「あれ?ゾロ君は居ないんですか?」
見学の女子数名が2年生部員をつかまえて、尋ねる。
「あぁ、あいつは、ここじゃ練習にならないから、町の道場に通ってるんだ。」
「顔を出すのは、試合前の連絡がある時くらいだよな。」
「あぁ。」
「俺達は、足手まといだもんなぁ。」
「あ、でも新入部員が入ったら、きっと教えてくれかもよ!」
「あぁ、そう、そうだよ、きっと。」
慌てて希望的観測を言ってみるが、全く説得力がない。
落胆した様子を隠そうとしない女生徒達は、礼も言わずに
剣道場を後にした。
「せめて男子部員が入ってくれればなぁ。」
「そうだよな。」
先輩部員達の憂いは続く。
******
どうすれば、もっと強くなれるんだ?
全国大会を終え、ゾロはずっと考えていた。
上には上がいるもので、全国には地方大会以上の猛者達が
競い合っていた。
圧倒された。
負け惜しみだと言うなら、それでもいい。
もっと、もっと、あいつらみたいに、
いや、あいつら以上に、強くなりたい。
ゾロの目は、はっきりと、一年後の全国大会を目標としてとらえるようになった。
こんな所で、うかうかしてらんねぇ。
焦りは、不満となって表れる。
「どれ、やりましょうかね。」
「よろしくお願いしますよ。」
ほとんどが社会人のこの道場では、全てがぬるく、
緩慢としているように思えた。
力任せに相手に向っていくゾロに、どうしたものかと
師や人生の先輩達は、頭をめぐらせていた。
ゾロに寒中稽古合宿の知らせが届いたのは、
そんな頃だった。
たしぎの名前もあった。
それ以上に、決勝戦で負けた相手と戦えることが嬉しかった。
今度こそ、倒してやる。
強い相手を戦えることと、自分が強くなることは、また別だった。
ゾロのもくろみとは裏腹に、合宿は始まった。
******
太刀打ちできねぇ。
オレは今まで何やってきたんだ。
ゾロは、深い泥沼にはまって動けない感じだった。
合宿がスタートしてみれば、決勝戦の相手だった3年のダイチからは
一本も取れない。
それどころか、地方大会で勝った他の生徒にも、負けることが多かった。
ちきしょう!
「いいか、ゾロ。」
話しかける先輩の声も頭に入ってこない。
目つきだけが野生の狼みたいに、ギラギラと鈍く辺りを威圧していた。
******
風呂上り、夕食までの間の自由時間、
ゾロは廊下を歩いていた。
誰とも話す訳でもない、いつも一人だ。
廊下の先を、たしぎと他の部員が横切っていった。
「あ。」
二人同時に気づく。
一旦は通り過ぎたたしぎが、戻ってくる。
「ハコ、ちょっと、先に行ってて。」
小走りにやってきたたしぎは、風呂上りなのか、
髪が湿っていて、肩にタオルをかけていた。
学校の紺色のジャージの上から明るいラベンダー色の
パーカーを羽織っていた。
「ロロノア。」
「おぅ。」
「久しぶり・・・元気だった?」
「あぁ。」
「こないだは、ゴメンね。試合終わったばかりだったのに。」
オレってば最低。
暴言吐いた相手に気を遣わせて。
「別に・・・」
「えへ、やっぱり楽しいよね。こうやって、みんなと練習できるって。」
「あぁ?」
楽しいとか、オレにはピンと来ねぇな。
「あたし、ロロノアが剣道続けててくれて嬉しい。ありがとうね。」
「別に、お前の為に続けてる訳じゃねぇ。」
「そっ、そうだよね。あは。あたしは、剣道続けてたら、またきっと
ロロノアに会えるって、思ってたから。」
言ってしまってから、たしぎは赤くなる。
ゾロもたしぎの慌てる様子に、
急にドキドキしてうろたえる。
これは別に、恋の告白なんかじゃねぇよな。
「何言ってるんだろ、私。じゃ、じゃあね、また明日も頑張ろうね。」
トトトトと、危なっかしく走り出して、ゾロの前から居なくなった。
あいつは、楽しいのか・・・
なんだか、一気に気負っていた思いが消えてしまった。
楽しいなんて気持ちなんて忘れてた。
小学校の頃、たしぎと通った道場で、
一本でもうまく技が決まるのが嬉しかった。
相手の動きを読んで、読まれて、そう来るなら、こっちはこうだとか。
あの頃は・・・確かに、楽しかったな。
ゾロの唇がわずかに上がる。
変な奴。
少しだけ上向きな気分で部屋に戻った。
〈続〉
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