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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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おひさしぶりで~す!

気が付けば、ワンピ休載のWJも
普通に買って、あ、今今週、休みだったと気付く始末。


曜日、日にち感覚が、も~ろ~としています。(笑)
ていうか、もう、暖かくなると
どうでもよくなる自分。

はぁ~~、あったかいなぁ~~♪

春分の日を迎える前に、いろいろとやりきった感で
ほげ~~っとしている毎日です。



先日、末っ子の卒業式も終わり、足かけ14年の小学校も
とうとう終わってしまいました。

ず~~っと小学生、いるのがあたりまえだったからな~~。


長女の高校の卒業式といい、なんだか涙もろい母でした。



春から一人っ子状態の末娘。

かまいすぎてしまいそうで、気をつけねば!


カメ更新にもかかわらず、
ポチポチありがとうございます!



>だらだらたぬきさんへ
 お返事遅くなってごめんなさい!家に、PCお化けが2匹おりまして、
 PCでお絵かきオバケが、ず~~~と占領して、私と交代した途端、
 PCに自分じゃ曲いれられないオバケが、「曲入れて~~!」と
 近づいてくるんですっ!(T_T)
 ああ~~、春休み~~!!!子供は、外で遊べよ~!おまえら~~!!!(笑)

>ひゅうさんへ
 お忙しい合間に、遊びに来てくれて、
 ありがとうございます!
 やっぱり、イチャイチャがいいですよね~♪


さてさて、ゾロたし不足に陥っている状態ですが、
先週のワンピの、シッケアール組の登場に、
嬉しくなってしまいました。


そんなこんなで、「極上の酒を」1です。

シッケアールでのお話。
ゾロたしというよりは、ゾロペロだな~~♪
「つづきはこちら」からどうぞ






拍手







「極上の酒を」1








「刀を折られた事はあるか?」


不意にミホークがゾロに尋ねる。



「まぁ、何度かな・・・おめェにも折られたよ!!」


「覇気をまとえば同じ刀でも折れることはなかった。」




「刃毀れすら己の恥と思え。全ての刀剣は”黒刀”に成り得る。」




すっと腰の和道一文字を抜いてみせる。

この刀も、黒刀に成るってのか・・・



じっと見つめるゾロに、思いがけない言葉がかけられた。


「それを体得するまで、禁酒だ。」


「え~~!!!」

ゾロは、目の前でワインのグラスを飲み干すミホークを
恨めしげに睨んだ。

ペローナが上からぶどうジュースのグラスを同じように傾けるのを
視界にとらえる。


お前は、違うだろ!


あいつ、面白がってやがる。

ゾロは、ペローナにむかってヒューマンドリルが威嚇するように
歯をむき出してみせた。


「ホロロロ~♪せいぜい頑張りな!アル中剣士!」

背中から聞こえたペローナの声に、あっちへ行けというように
手を振りあげると、大股で歩き出した。





******



刀に覇気を纏うことを体得するまでの禁酒を言い渡されてから、
一週間が過ぎていた。



連日、一人で悪戦苦闘を続けている。

そんなもん3日で体得してみせてやるよと
意気揚々と臨んだものの、武装色の覇気を身につけるのとは
勝手が違っていた。



酒を断つ覚悟がなきゃ、とうてい習得できねぇってことか。

ミホークの言葉が、ずしりと身にのしかかる。


刀は自分の身体の一部だと、そう思ってきた。
また、そうでなければ、大剣豪などになれるものではないと。
刃先に神経を集中すれば、刃が何ミリ斬りこんでいるか
感覚で掴んでいるという自負もあった。


覇気を刀に纏わせることは、意外に簡単だった。
しかし、何も斬れないことに、ゾロは愕然とした。


どいうことだ?


覇気が、刀の切れ味を邪魔しているのか。
刀以上の鋭くなければ、覇気は刀を鈍くする。

覇気次第で、何でも斬れるようになるのか、何も斬れなくなるのか。


どんなに斬れる刀を持っても、それ以上の覇気がなければ
意味がないのか・・・・




あっという間に日が暮れる空を仰ぎながら、
途方にくれるゾロだった。



城に帰れば、うまそうに酒を飲むミホークの姿に、苛立ち、
食事もそこそこに、部屋へと引き上げた。




*****




朝の夜明け前に、ゾロは一人起きると
森の中、稽古場にしている川のほとりに向かう。

修行が始まった頃、
日に日に森の奥へと進んで行って見つけた
小さな滝がそばにある、気持ちの良い場所だ。







時に静かに、時に力に任せて、刀を振る。


ガツッ。


普通に斬れていた石までも、
まるで鋼のように、刀の動きを止める。





あがる息を、川の水を一口飲んで整えた。




こんなとこで、止まっていられねぇのに、なにやってんだオレは。

自然と大きなため息を吐いていた。




首を振り、両足を投げ出すと、その場に仰向けに寝転がった。


日差しが閉じた瞼にまで届くようで、明るかった。

遠くで聞こえる鳥のさえずり。


何もなければ、こうやってひがな一日寝ていたいもんだ。




目を閉じれば思い出される、仲間達。


あいつらときたら、人が気持ちよく寝てるのに
お構いなしに騒がしくて・・・

その騒がしささえ、今ではとても懐かしく思えた。




ルフィ。


お前と約束したんだ。

オレはもう誰にも負けねぇ。




ミホークにもだ。



初めて出会ったイーストブルーの海を思い出す。

あの巨大な ガレオン船が、一瞬で真っ二つになって、海へ沈んでいった。



あいつとの違い。


不意に胸がざわつく。





オレは、この刀の届く範囲でしか斬ってねぇ・・・











ふっと顔をあげたゾロは、すっと和道一文字を彼方に向かって
振りぬいた。



訪れる静寂。


はっと息を呑んだ瞬間、
ドドーッと滝音が、周りを覆う。




今、止んだな。

滝の周りの岩をじっと見つめる。


岩肌の微かな傷跡がゾロに確信を与えた。







*******







「今日はやけに不機嫌だな。」

食卓についたゾロを見て、ペローナがつぶやく。


「いいから、メシくれ。」





あれから何度も、試してみたが
手ごたえが得られず、仕方なく城に帰ってきた。



もう少しだったのに。

悔しい思いが余計に自分を苛立たした。





「あんま、根を詰め過ぎんじゃねぇぞ。」

そういいながら、食卓に並んだ料理を見て、
ゾロは絶句した。


たらの粕汁に奈良漬、アサリの酒蒸し。
ビーフシチューはやけに赤ワインくさい。
デザートのケーキはラム酒の香りがきつ過ぎるくらいだ。


「おい、なんなんだ?今日は。」


「べ、別に。どっかの飲ん兵衛が、そろそろくじけてんじないかと思って・・・」


ぷっ!

思わず吹き出してしまう。


「そんなに、オレ、酒、飲みたそうにしてたか?」






「あぁ。」

クチを尖らせてソッポを向くペローナ。





「ははは。」

ゾロの身体の力が抜け、笑いが漏れる。



「ったく、お前に心配されちゃ、オシマイだな。」


「だっ、誰が心配なんかっ!」

顔を赤くしながら、必死に反論する。



「あぁ、悪かった。」

ゾロは、ペローナの頭をポンポンと軽く叩く。



「心配すんな、もうすぐ極上の酒を浴びるほど飲んでやるから。」


「ほんとうか?」

パッとペローナの顔が輝く。


「あぁ。だから、今日はメシだけでいい。」




「あ、それとお前の飲んでる葡萄ジュースを一杯くれ。」


「ジュースなら、いくらでもあるぞ!ほら!」

ペローナは、喜々としてゾロのグラスにぶどうジュースを
並々と注いだ。



<続>







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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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