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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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長女の引越し、終わった。
ち、ちかれた・・・

なんだか、やり残し感いっぱいのまま、
一人で、やらせんといけんのよね~~♪



車で行けない距離じゃない場所。

HELP! なんて電話がかかってきたら、
駆けつけてしまいそうで、怖いわ~~♪


のほほほ~~♪ 次は末っ子の入学準備かぁ♪


ポチポチありがとうございます。
過去作品にも!嬉しい限りで~~す!


今週は、WJ買うのを忘れて
火曜日買ってました。

ハイキューと殺センセーにウルウル(T_T)
春は、涙もろいわ~~♪


さて、つらつらと、シッケアールの日々
「極上の酒を」2

「つづきはこちら」からどうぞ




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「極上の酒を」2






ゾロは、テーブルに並んだ皿を見ながら
ペローナに言った。


「せっかく作ったんだろ。明日食べるから、全部煮込み直して来いよ。」


「あぁ、わかった。」

ペローナは、鍋を抱えるとキッチンに消えていった。




その後ろ姿を見ながら、ゾロは小さく息をついた。

あいつに心配されるなんて、情けないな。





白飯をかっ込み、甘い飲み物を無理やり喉に流し込むと
席を立った。
両手で頬をバンバンと叩き自分の部屋へ戻った。




その直後、夕食に遅れたミホークがやってきた。


食卓には、白飯と奈良漬だけが残されていた。


「・・・・」


台所で人の気配がしたので、覗いてみるとペローナが熱心に
鍋を煮込んでいる。




「今日は、これから食事か?」


振り向いたペローナは、眉を上げながらそっけなく言う。

「テーブルにごはんと漬物があっただろ。今夜はそんだけだ。」




「その鍋はなんだ。」


「あぁ、これは明日の分だ。」

「十分、食べられそうだが。」


「うるさい!」


「・・・・」

ミホークは冷蔵庫からワインとチーズを取り出した。



「・・・酒ってのは、そんなに旨いか?」


じっとグラスに酒を注ぐミホークを見つめて、ペローナが聞く。



「酒の味を知らぬとは、不憫だな。ゴースト娘。」


「うっさい!あ、あたしは別に、そんなん飲みたいとも思わないんだよ!」






「バカみたいだ。禁酒なんかしなくたって、アイツは
 きっとすぐに覇気を刀に纏うことが出来るだろ。」


「ふふっ、あぁ、そうだろうな。」

ミホークが笑う。


「そんなら、わざわざ禁酒を言いつける必要なんか!」



「まぁ、これも極上の酒のアテというか・・・」


「はぁ!?何言ってんだ!アイツがどんな思いで
 毎日修行してんと思ってんだ!」


「見てられないか?ゴースト娘よ。」


「ああ、そうだよ!見てらんねぇよ!」

ペローナは、顔を真っ赤にして今にも泣きそうだ。





「案ずるな。もう、間もなくだ。」


「ほ、ほんとか?」


「あぁ。」


「アイツも、言ってた・・・もうすぐって。」



「ふふ、掴みかけておる。」




「って、何でそんなこと分かるんだ!?」


口を付けようとしたミホークのグラスが止まる。



「・・・出来の悪い弟子の動向を把握するのは、当然だ。」

余計なことを言ってしまったな。
しまったという顔で、グラスを傾ける。

パローナには、微かにミホークの頬が赤みを帯びたように見えた。




ペローナは無言でシチューを皿によそうと
ミホークの前に置いた。

「味見くらいなら、してもいいぞ。」



「ほう、旨そうだな。」


ミホークは遠慮なく、シチューを口に運んだ。



*******






それから、一週間。




激しい水飛沫と共に、目の前の滝が真っ二つに割れた。

ドドーッと大きな音が辺りを覆い、鳥達が一斉に飛び立つ。



離れた崖は、ふわりと元の位置に戻り、
何事もなかったように、滝が落ち始める。



「吹っ飛ばしても、よかったんだがな。」

どうだとばかりに、和道一文字を見せる。
黒い輝きを放つ黒刀は、刃毀れも一切なかった。





予想以上の出来に、ミホークの眉が大きく動いた。

こいつには、いつも驚かされる。
喜びを顔に出さぬように告げる。

「うむ、合格だ。」



「へへっ、待ってました。」

どれだけ自分を追い詰めたのか、
こけた頬にするどい瞳だけが、力強い光をたたえていた。


ミホークの言葉に、ゾロは笑いながら
その場にドサリと倒れ込んだ。



鼾をかき始めた弟子の姿を見ながら、米神に手を添える。


「しょうがない・・・」


ゾロの身体を担ぎ上げると、肩に乗せる。

いっそ、飛ばしてしまおうかとも思ったが、
労わるかのように、ゾロを城まで運んでいく。



城の周りで、ゴーストを飛ばして様子を伺っていたペローナが
ミホークの元へ飛んでくる。


「ど、どうしたんだっ!?大丈夫なのか?」

オロオロしながら、二人の周りをグルグルまわるペローナに
ミホークは、答える。

「寝てるだけだ。禁酒も終わりだ。」


「そうか、わかった!」

ペローナは急いで城へと飛んでいった。





<続>



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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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