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ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。 いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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予定のない週末でした。

な~~んだか、くたびれちゃって
な~~んもしたくなかった!

末っ子の新学期、必要なものの買い物を済ませると
ひっさしぶりに、身体が動かなかった。

こ~~ゆ~~時に限って、
旦那が日曜大工に張り切っちゃって、
ゆっくりできないっ!(笑)
物置に棚を作って、
「少しずつ片付けないとな。」の一言にカチン!

そんなん後じゃっ!!!(~_~メ)


ほんとに、なんにもしないで
眠りこけてたら、末っ子が夕食作ってくれただよ。

しっかりお小遣いちょ~~だいって言われたけど、
ありがたかったな~~♪
頼んだわけじゃないのにね。



寝ながら妄想だけは、存分できて
楽しかったわ~~♪♪♪ (笑)

次回作に繋げるよ~~!(^^♪

ポチポチありがとうございます!
感謝、感謝~~~♪


>ゆうさんへ
 ありがとうです!(>_<)
 顔見ると、余計心配しちゃうんですよね~。
 上の長男は、もうほったらかしなんだけどね。(笑)
 母も慣れねば!
 休みには、少しは、しっかりして帰ってくることを期待しつつ。
 うん。頑張るよ~~!ありがとです!
 あぁ、週末連絡なかったし、電話してみようかしら? ソワソワ(^_^.)
>mumuさんへ
 わ~~~い!ありがとうございま~~す!
 嬉しすぎます!いろんな感情を味わっていただいて、
 作者冥利につきます!(#^^#)
 コメント、めちゃ背中を押してくれるんです!
 ありがとうです。




シッケアール3人組のお話
「極上の酒を」3 完 です。

「つづきはこちら」からどうぞ




拍手







「極上の酒を」3 







「ここは・・・」

ゾロは、暗い自分の部屋で目を覚ました。


あぁ、あのまま寝ちまったのか。




重い身体をのろのろと引き起こすと、ゆっくり立ち上がる。

身体はあちこち軋んでいるが、やっと覇気を刀に纏わせることが
己のものに出来た喜びに、心は軽かった。


ぎゅっと握った拳を開いて、手のひらを眺める。



もう二度と負けねェ・・・・


自分に誓った約束を守り通す為に、
おれは、まだまだ強くなる。




決意をかみしめるように、再び拳を握ると
ぐっと顔を上げた。



よし!宴だ!


今日ぐらいは、自分に褒美をやってもいいだろう。

そんな気分だった。



まず、汗を流そうと風呂に向かう。


シャワーは各部屋についているが、こういう時は
湯船につかるのが一番だ。


途中、キッチンの前を通りかかる。



キッチンの大きいテーブルに突っ伏したまま、
寝ているペローナの姿が目に入った。



なにやってんだ。

と、ふと気がつく。


あいつ、オレを待ってたのか?



「よし、今晩は特別にご馳走作ってやるからな。」

少し照れくさそうに、浮かびながら城を送り出してくれた。


城に帰ってきた記憶がないから、寝たままミホークに連れて来られたんだろう。



わるいな。


そう思いながら、キッチンに入ると、ペローナを起こさぬように
ずり落ちた毛布を背中から掛けてやった。


コンロには鍋がいくつもかけられており、微かに食欲をそそる香りが
漂っている。


胃袋が刺激されるのを感じつつも、
まずは酒をと、ミホークのワインセラーの扉を開けた。


懐かしい銘柄の酒瓶を見つけると、それを手に風呂場に向かった。








******


微かな人の気配に、目を覚ましたのはペローナだった。


あれ?いつの間に・・・
寝ちゃってた。



肩にかけられた毛布が頬に触れる。


・・・・


はっと立ち上がる。


アイツ、起きたのか?



盛大に祝ってやろうと、ご馳走を作り待っていたが、
ミホークに担がれて戻ったゾロは、死んだように眠りこけていた。


まったく、と思いつつも、
「そのまま寝かせておけ。」と言うミホークの言葉通り、
そっとゾロの部屋を後にした。



目覚めたら、腹減ってるだろうに。


いつ起きるともわからないゾロを待つうちに、
キッチンで眠ってしまった。


ふゎあ・・・

軽くあくびをして、腕を伸ばすと立ち上がる。


ゴーストちゃんを飛ばして、ゾロの様子を見に行かせる。

どうやら風呂に入っているようだ。




それならと、コンロに火を入れる。

食事を温めておいてやろう。




この日の為にと、一生懸命考えたメニューだ。
喜んでくれるといいな。


鍋を混ぜながら、ガラにもないことを思ってしまった自分に
照れる。


な、なにを言ってるんだ!あたしは!


顔を赤くしながら、鍋の中のスープかき混ぜていると
急に後ろから声がして、飛びあがる。


「これから食事か?」


「うわっ!!!」


振り向けば、とっくに寝たと思ったミホークが
キッチンの入り口に、寄り掛かりながら覗いていた。

「びっくりするじゃねぇか!驚かすなよ!まったくぅ!」


赤くなってたのを見られたのではないかと
内心ドキドキしながら、文句を言う。



「腹が減ったな。」

だろうな。


起きないゾロを部屋に寝かせてから、
食事をと言うミホークに、「ゾロが起きてからだっ!」と
お預けをさせたペローナは、ふんとソッポを向く。


「あいつが風呂から出たら、食事だ。」


「ずいぶんな扱いだな、師匠に対して。」

たいして気にもせずに、ミホークはワインセラーの扉を開く。



「い~~~だっ!」

ミホークの背中にむかって、舌を出すと、
ペローナは、そそくさと食事の準備をする。




******



風呂から出たゾロが戻ってきた。
ひょいとキッチンの灯りに気づき、中を覗く。


「あ!ゾロ!」


「あれ?起きたのか?」


「待ってたぞ!さぁ、今から食事だ。」


テーブルには、ところ狭しと料理が並んでいる。



ゾロの好きな和食もある。

「へぇ、かつおのたたきなんか、お前作れたのか?」

「ま、まぁな。」

おとりよせだけどな。

「おっ、焼き鳥も!うまそうだな。」

素直に、料理に喜ぶゾロを見て、ペローナは嬉しそうだ。



「筍ご飯もあるぞ。今日ぐらい、祝ってもいいだろ。」

ペローナがぽそっと呟く。

「あぁ。」

ゾロがふっと笑う。




そこへ、気難しい顔をしてミホークがワインセラーから出てきた。

「はて、とっておきの酒が見つからないが、お前達知らないか?」

と、ゾロが手にしている瓶を見て、「あっ!」と思わず声が出る。





「お前、それを・・・」


「あぁ、さっき、あけた。目覚めの一杯だ。上手かったぜ。」


「一人で空にしおって、イーストブルー産の極上の酒だぞ!
 わざわざ、探したものだというのに!」


「だって、酒はもう解禁なんだろ。」

ゾロがニヤリと笑う。


「お前、それが師匠にむかっての仕打ちか!」


「祝い酒だ。ありがたくご馳走になったぜ。」

動じることもないゾロに、ミホークはそれ以上、言えなかった。




「さぁ、料理は沢山あるぞ。」

「いただくとするか!」


口に頬張るゾロ。

「旨ェ。」


「そうか!?」


「お前も、食え。」


「あぁ。」





無邪気に食べる二人に、ミホークも気が抜ける。


「わしも、ご相伴するとするか。」


あきらめて、新しい酒瓶を持ってくると、
待ってましたとばかりに、ゾロが手を伸ばす。

「待て!ちゃんと味わってだな!」

「いいから、いいから!」


瓶を奪い合うように、グラスに注ぎ、次から次へと
空の瓶が床に転がる。


「ったく、美味そうに飲みやがって。」

飲めないペローナが、つまらなそうに言うと
ミホークがグラスにワインを注ぎ、差し出した。


「お前も、酒の相手が出来るようになれ。」

「い~だっ!」

ペローナが舌を出すと、ミホークが口の端をあげる。

「あいつと一緒に飲みたくないか。」

ワインセラーに酒を取りに行ったゾロの背中を
眺めて、つぶやく。


「そ、それは・・・」


ゾロが戻ってくると、ペローナの手には
グラスがあった。


目の焦点が揺らいでいる。


「ミホーク、こいつに飲ませたのか?」


「あぁ、少しな。」


「バカっ!!!」

「し、師匠に向かって、馬鹿とはなんだっ!!!」



「知らねぇのかよ!こいつは、飲むとひでぇんだぞ!」


「なんだ、飲めるのか?こやつ。」

「飲めるんじゃねぇ、酔い方が半端ねぇんだ!」



「ふふふふ・・・」

ペローナが不意に笑い出す。

二人がぎょっとして、見つめる前で、
ペローナは気持ちよさそうに、グラスを空ける。


「なんだか、楽しいな。」






眉をひそめていたミホークが、そんなに警戒する程でもないと
ほっと肩の力を抜いた。

「機嫌よさそうに、飲んでいるではないか。」

「こいつのネガティブフォローは、酒が入ると
 強さが倍増するんだ!」

冗談じゃない!とゾロが声を荒げる。


「ふふ。なにを、心配することがあろう。」

「侮っちゃダメだ。あのゴーストたち、覇気をまとってんじゃ
 ねえかと思うくらい強力だぞ!」

ブホッ!

ミホークが、思わず口にしたワインを吹きだした。


「ほんとうか?」

「あぁ。」

真剣な顔で、ゾロが頷く。

そこへ、ホロホロホロ~~~とゴースト達が扉を抜けて
姿を表した。


「うわっ!」

ゾロがのけ反るように、ゴーストを避ける。

それを見て、ミホークも眉をひそめる。



「おいっ!ペローナ、幽霊どっかにやれよ!」

「にゃははは~~♪気持ちいいぞ~~ゾロ~~!」


「駄目だ!完全に酔っぱらっている。ったく、飲ませやがって、
 なんとかしろ!」



「いたしかたない。」

ミホークは、グラスを置くと、壁の黒刀に手をかけた。


しゅっ!


音もなく、黒い輝きを放つ刀身が見えたかと思ったら、
一瞬で、鞘に戻っていた。


ホロホロホロ~~!!!

真っ二つに割れたゴースト達が、ゆらゆらと心もとなく
ただよい消えていった。



「うわ~~~~~っ!!!!なにしやがる!
 あ~~~~~ん!ゴースト達~~~!無事かぁ~~!?」


今度は、ペローナが騒ぎ出す。


「だからこいつに飲ませちゃダメだって!」

「うむ。よくわかった。」

したり顔で、髭を撫でるミホークをひと睨みすると
ゾロは、暴れるペローナを毛布にくるんで担ぎ上げた。


「ほら、もう寝ろ。部屋行くぞ!」


「いや~~!人さらい~~!
 あたしも、一緒に飲むんだ~~~!」

「誰が人さらいだ、こら。」

手足をばたつかせるペローナを、居間まで連れていく。

ソファに寝かせると、横に座る。


「料理うまかったぜ。いい子だから、もう寝ろ。ここに居てやるから。」

ポンポンと頭をなでると
自分の膝にペローナの頭を乗せる。


「ん~~、寝たくない~~!」

子供のようにぐするペローナは、甘えるように目を閉じる。


「そっか、美味かったか?うん、よかった・・・」







ペローナが寝息をたてる頃、そっとミホークが顔を出す。

「小娘は、おとなしくなったか?」



「ん?あぁ、寝たところだ。」




「では、ゆっくり飲むとするか。」


手には、新しい酒瓶を携えていた。



ゾロの前のテーブルに酒をコトリと置き、
食器棚からグラスを持ってくる。


キュキュッ。

コルクを抜く音が響く。


ポン。

とく、とく、とく・・・


無言でグラスを掲げると、口に運ぶ。



「ふ~~~~~っ!やっぱり旨ぇな。」



「あれだけ飲んで、まだ飲み足りないか。」


「へへ、長かったからな。埋め合わせだ。」


ふっと笑うミホークは、ねぎらうようにゾロのグラスへと
酒を注いでやる。




差しす差されつしながら、どれくらい時間が経っただろう。

時計の刻む音が部屋に響く。


「オレはまだまだ強くなる。」

不意にゾロは、鷹の目に向かって、ぐいっと杯を突きつける。

「覚悟しとけ。」

ニヤリと笑ったのは、二人同時だったろうか。


がくっと後ろに倒れるように、ゾロがソファにもたれ掛かる。


がぁ~~~、ぐぁ~~~~。

口を大きく開けたまま、いびきをかき始めた。






「世話がやける。」

そう言いながらも、毛布を持ってくると、
眠りこけた弟子にそっとかけてやる。





「今宵は、久しぶりに旨い酒だったな。」


崩れるように眠りこける二人を眺めながら、
ミホークも、ソファに身を沈めた。




城を包むように、外には朝霧が立ち込めていた。
ぼんやりと霞む森の向こうには、山々の稜線が浮かび上がる。

シッケアールの空は、静かに眠る三人を包みながらも、
少しずつ白み始めていた。




<完>




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ワンピース大好き。
ゾロとたしぎは公認カップルと信じて疑わない。
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