ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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今日は、騒がしいヤツが一人帰ってきます。
長男が夏休みで帰省します。
部屋は、末っ子に明け渡したから、
寝る場所作らなくてはっ!
やっぱり、母の味よりラーメンだってさ!!!(笑)
今日は、久しぶりのUPです。
一応、細々と続いております
たしぎinサニー号のお話しの続きです。
一応、始まりはこんな感じでした。(^^ゞ
「それでもいいと」Prologue
忘れそう!(笑)
「それでもいいと」3章 ~航海~Ⅰ
「つづきはこちら」からどうぞ
長男が夏休みで帰省します。
部屋は、末っ子に明け渡したから、
寝る場所作らなくてはっ!
やっぱり、母の味よりラーメンだってさ!!!(笑)
今日は、久しぶりのUPです。
一応、細々と続いております
たしぎinサニー号のお話しの続きです。
一応、始まりはこんな感じでした。(^^ゞ
「それでもいいと」Prologue
忘れそう!(笑)
「それでもいいと」3章 ~航海~Ⅰ
「つづきはこちら」からどうぞ
「それでもいいと」3章 ~航海~Ⅰ
「おっはようございま~す。」
ブルックの大きな声が食堂に響いた。
「おはよう。」サンジの声が厨房から届く。
ロビンは、コーヒーを片手に、手にした本からチラと
顔をあげて答える。
風呂あがりなのか、タオルを肩からかけて、
オレンジジュースをストローで飲んでいたナミが
振り向いて、答える。
起きてくるのが遅い一味と
起きた途端、腹減ったと煩いルフィが
食堂にやってくる前に、第一弾の朝食が用意される。
テーブルに次々と並べられるサラダにフルーツに
今日はエッグベネディクトだ。
カチャ、カチャと賑やかな音が響く。
「おはようございます。」
そんな中、そっとドアを開けて入ってきたのは、
たしぎだった。
「おっはよう!たしぎちゃ~~ん!」
サンジがさっきのブルックとは大違いのハイテンションで、
返事をする。
ロビンも、ナミも口々に挨拶を交わす。
テーブルで紅茶のカップを手にしていたブルックがおもむろに
顔をたしぎに向ける。
「おはよう、マドモアゼル。今日のパンツは何色ですか?」
「黒ですけど。」
ブ~~~~ッとウソップがコーヒーを吐き出す音と
サンジの鼻血が吹き出す音が同時に響いた。
「おはようございます。どうしたんですか!??みなさん!」
「たしぎ!このエロボーンの質問に、真面目に答えてどうすんの!」
ナミの右手は、ブルックの顔面にのめり込んでいる。
ブルックは、ナミの拳の衝撃に耐えながら、
親指をぐっと上げてみせた。
「すいません!でも、ほんと色気のないボクサーショーツなので、
なんで聞かれるのか、不思議です。」
ガタッ。
キッチンの方で、何かが倒れる音が聞こえた。
「あのねぇ、ボクサーショーツだからって、答えていいもんじゃないの!
世の中には、そんなのでも興奮する奴もいるんだから!」
「はぁ。」
たしぎは、まだ腑に落ちない様子で、テーブルについた。
「どうぞ、召し上がれ。たしぎちゃん。」
すぐにサンジが湯気の立つエッグベネディクトのお皿を運んできてくれた。
何故だかサンジは鼻にティッシュを詰めている。
戸棚にでもぶつかったのかしら。
たしぎの想像力はここまでしか及ばない。
「ありがとうございます。サンジさん!」
「いいや、いいの、いいの。朝からほんと罪作りなヒトだね。」
目をハートにしながらサンジは、「おっと、ヤバ。」と言いながら
鼻を押さえて、キッチンへ戻っていった。
口をポカンと開けたまま固まっていたウソップと目があった。
ウソップは、慌ててこぼしたコーヒーをふきんで拭き始める。
「なんか、やべえぞ、すごい破壊力だ。危険な香りがプンプンするぞ。」
無自覚な奴ほど恐ろしいものはない。
こりゃ、あいつは気が気でなくなること間違いない。
ウソップは、出来るだけ巻き込まれませんようにと心の中で祈った。
そそくさと食事を終えると、ウソップは食堂を出て行った。
「ほんと、いつも美味しいですね。」
「そう?そう?たしぎちゃんの為なら、もう何でも作ってあげるからね。」
カウンターから身を乗り出すサンジを手で払うように
ナミが隣に腰を下ろした。
「ねぇ、たしぎ、荷物ってあの旅行鞄だけよね。」
「はい。」
「やっぱり、早々に買い物しないとね。」
「買い物?」
「そう、着替え、必要でしょ!」
「えぇ、出来れば・・・そうですね。」
「じゃ、明日、上陸するから、出かけましょうね。」
「あの、私、そんなに持ち合わせなくて・・・」
「ん?大丈夫よ、貸してあげるから、心配しないで!」
ナミは、OKの意味なのか、お金の意味なのか、人差し指と親指で
丸を作って、笑ってみせる。
「すいません、お借りします。」
「ふふ、海軍なら踏み倒すなんてことしないもんね。
優良案件よ。」
*****
数日後、サニー号は小さな島へ寄港した。
「なかなか、大きな町だな。」
そう言いながらウソップが、見張り台から降りてきた。
食糧の調達が主な目的だ。
到着するなり、ナミがたしぎを呼んだ。
「たしぎ!さ、買い物に行くわよ! あたしが素敵なの選んであげるから。」
確かにナミから借りた服は、ナミには似合うのだろうが、
どうもスースーして、落ち着かない。
「チョッパー!ゾロ!荷物持ち、着いてきて!」
有無を言わさず、ゾロとチョッパーをお供に指名する。
眉をあげたゾロの無言の抗議も受けつけない。
なにか文句を言えば、金を返せと言われるのがわかっているから
ゾロは何も言えない。
チョッパーは、単純に楽しみなようだ。
「な、買い物の後は、お茶するんだろ?わたあめあるかな。」
「あぁ、俺も、美女達のお供したいな~!」
「ダメ、サンジくんは、美味しいもの探してきて頂戴!」
「かしこまりました~~!んナミさ~ん!
たしぎちゃんも、期待しててね。」
「ねぇ、ロビンも一緒にたしぎの服、選ばない?」
ナミは、上陸の準備をしていたロビンにも声をかける。
「そうね。じゃあ、町の図書館と古本屋に寄ってから合流するわ。」
ロビンは、先に一人で船を降りた。
「さてと、じゃあ行きましょうか。」
ナミは楽しそうに、たしぎの腕をとった。
「さ、行こうゾロ!」
後ろからチョッパーがゾロの手を引く、「あぁ・・・」
どこか気乗りしない様子で、ゾロが続いた。
*****
上陸した街は、人通りも多く賑わっていた。
若者が好みそうな洋服を売る店が、ずらりと軒を並べていた。
あちらこちらから甘い菓子の香りが漂ってくる。
チョッパーは、早くもそわそわし始めた。
「なぁ、ナミ!買い物終わったら、あの店行ってみたいな。
なんか、美味そうな臭いがする!」
「えぇ、いいわよ。でも、しっかりお手伝いしてね。」
買い物となると急に生き生きするナミと、甘い匂いにおやつが楽しみなチョッパー。
二人とは反対に、どこかぎこちないたしぎに、完全に不機嫌なゾロ。
男二人を店の外に待たせ、ナミとたしぎは、アンダーウェアを扱う一軒の店に入った。
「うわっ!」
たしぎの想像を超えた、派手でセクシーな下着が目に飛び込んできた。
「ナ、ナミさん!?私、こんなの、き、着れません!」
ドキドキしながら辺りを見回すたしぎを見て、ナミは笑って手招きする。
「あはは、何もたしぎにそこらへんは、要求しないわ!こっちよ、来て!」
ナミに呼ばれ、店のの奥に進むと、たしぎでも身に着けられそうな
シンプルな下着が置いてあった。
たしぎは、「これなら・・・」とほっと胸を撫で下ろした。
二人であれこれを品定めをしながら、たしぎは動きやすそうな
キャミソールとボクサーパンツを、色違いで3組選んだ。
「ほんっと、面白みがないわね。」
「でも、こういうのが一番使いやすいんです!」
「こういうのさ、着てみたいって思わない?!」
ナミが手にしたショーツは、黒いシースルーのべビードールだった。
「いっ!いつ!着るんですかっ!???こ、こんなの!!!」
顔を赤らめて、うろたえる。
「ふふふ、たまにはね。」
ナミは、たしぎの意見も聞かずに、ひょいと買い物かごに入れて、
会計を済ませてしまった。
もちろん、自分用にカラフルな下着もしっかり購入している。
「さあて、お次はっと。」
店を出て、荷物をポンとゾロに渡すと、今度は洋服の店を回り始めた。
何軒か回ると、付き合いきれなくなったゾロとチョッパーは
近くの広場で勝手に休憩し始めた。
「好きなだけ回ってろ。オレ達はここで待ってるからな。」
そう言うと、ゾロは広場に出ていたワゴンから
ポップコーンとアイスを買ってチョッパーに渡した。
酒は売ってないのか?と聞くと、「売っていない。」と言われ、
がっくりして、チョッパーの隣に、ドサリと腰を降ろした。
チョッパーの手にしているポップコーンを目当てに、ハトが寄ってくる。
時々、ニ、三個つまんではほうってやると、
バサバサと奪いあうように啄んでは飛んでいった。
近くの噴水を通る風が、涼しさを含んで、すこしだけましだった。
「ったく、なんでこんなのに付き合わねえといけねぇんだよ。」
思わず声に出た文句に、チョッパーが答える。
「でも、ひさしぶりに、楽しそうだぞ、たしぎ。」
遠目に、店先に並んでいるど派手なシャツを二枚手にして、
どちらにしようか迷っているたしぎの姿が見えた。
隣で、ナミがその柄はどうかと思うんだけど!というようなことを言っている。
「でも、ほら!似合いませんか?」
と自分に当てて見せるたしぎに、案外着こなせそうと納得してしまうナミ。
「ナミさんの、お墨付きなら、二枚買っちゃおう!」と勢いづくたしぎ。
「え、ちょ、ちょっと、たしぎぃ!でも、私、それ、コーデする自信ないわ~~!」
買い物の包みをかかえ、満足そうにこちらに歩いてくる二人の姿に
ゾロは、少しだけ、別に荷物持ちぐらいならかまわないかと思い始めていた。
〈続〉
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