ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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本日も晴天なり。
洗濯も片付けも、
はかどったシルバーウィークでした。
少し遅れた敬老の日、
両親を連れてラーメン屋さんに行ってきました。
ハイテンションになるのか、よくしゃべる母と
メニューをじ~~くり見て楽しそうな父。
楽しかった、ありがとね。
また、行こうね♪
*****
「それでもいいと」~航海~Ⅲ
ゾロとたしぎの関係って、改めて考えると
また楽しい。あ~~だ、こ~~だと脳内活性中。
甘味がね~~、欲しいんだけどね~~(笑)
「つづきはこちら」からどうぞ
「それでもいいと」3章 ~航海~Ⅲ
*****
「お~~~い、大丈夫か?」
夜中になっても戻らない二人を心配して、チョッパーが臭いをたどり
探しに来てくれた。
「おう、チョッパー、ここだ。」
「たしぎは、大丈夫か?」
「さっきは、ごめんなさい。」
チョッパーにむかって、ペコリと頭を下げる。
「いいって、気にすんな。それより、船に戻ろう。
みんな、心配してるぞ。」
「はい。」
チョッパーの後ろに続いて歩き出す。
「ほら、こっちでよかったんじゃねぇか。」
「いえ、ロロノアは、さっき向こう行ってましたよ。」
二人で文句を言い合いながら歩く様子に
チョッパーは、少しほっとした。
たしぎの泣きはらしただろう腫れぼったい瞼や、膝や手に着いた汚れを見て
心配になった。
二人の間にどんなやりとりがあったのかは、わからないが、
この様子なら大丈夫だ。チョッパーはそう判断した。
*****
船に戻ると、たしぎはすぐにナミとロビンの元にむかった。
食堂には、見張りのブルックを除いて麦わらの一味が、皆そろっていた。
「今日は、ごめんなさい。」
深く頭を下げる。
「上手くまいたから大丈夫よ。気づかれてないと思うわ。」
「私達も、すぐにあの場から離れたしね。」
ナミもロビンも何事もなかったように平然としている。
「でも、明日は、一応たしぎは船で待機ね。」
「はい。」
「情報、私達で集めてくるから、いい?」
たしぎの気持ちを気遣う。
「・・・ありがとう。」
厨房からサンジがお茶を持ってきた。
「さぁ、疲れたでしょう?ハーブティを召し上がれ。」
たしぎの前に置いた。
「あ、ありがとうございます。」
たしぎは、ソファに座ると、ほっと一息ついた。
すごくいい香り。
皆に迷惑をかけたというのに、誰も文句を言わない。
麦わらの一味の優しさに涙が出そうだった。
「それにしても・・・」
ナミが明るい声で尋ねる。
「ねぇ、スモーカーってあなたにとって、どういう人なの?」
「え。」
カップを持ったたしぎの手が止まった。
皆の視線がたしぎに集まる。
ウソップは、ちらりとゾロの顔を見ていた。
ゾロは、すぐに前を向き、関心がない素振りで自分のジョッキを傾けた。
「あの、えっと・・・スモーカーさんは・・・」
唇に指をあてて考えながら、一つ一つ言葉を選ぶたしぎ。
その瞳には、スモーカーの姿が浮かんでいるかのように。
「私、軍に入ってから、ずっと、トロくて、ほんと何やっても
失敗ばかりでした。」
たやすく想像はついた。ウソップが、うんうんと頷く。
「そんな私を、ずっと、スモーカーさんは使い続けてくれて
・・・育ててくれました。」
いっぱい迷惑かけた。怒鳴られもした。
手放せそうと思えば、簡単に異動できただろうに。
それでも、ずっと側にいた。
上司と部下という関係だけど・・・
それ以上の・・・
たしぎは、どんな言葉で表していいか、迷った。
「大事な人なのね。」
ロビンが、たしぎを見つめる。
こくりと頷くたしぎに、微かにゾロの眉間が険しくなった。
「・・・家族みたいな・・・」
スモーカーへの想いを確かめるかのように、きゅっと胸元で手を握り締める。
「血はつながってなくてもね。」
ナミがしみじみと答える。
たしぎには、麦わらの一味全員が、大きく頷いてくれたように感じた。
「わかるよ、仲間は家族みたいなもんだしな。」
ウソップが、そう言って立ち上がる。
「ほら、ルフィ、自分の部屋で寝ろよ。」
カウンターに突っ伏して寝ているルフィを揺り起こす。
「ん~~、肉~~~」
半分寝ぼけているルフィを、引っ張って連れて行く。
それを機に、一人二人と自分の場所へと戻っていった。
静かになったキッチンで、たしぎはまだ香りが残るハーブティーを
味わった。
「サンジさん、ごちそうさまでした。」
厨房の奥で、片付けをしていたサンジが顔を出す。
「大丈夫だよ。ど~んと俺達に任せておけば・・・ねっ!」
もう少し何か言いたそうなサンジは、
「おやすみ。」と優しく微笑んだ。
食堂を出ると、船内は静かだった。
各部屋の明かりも消え、皆、眠りについたのだろう。
ふとマストを見上げると、見張り台に影が動いた。
ロロノア・・・
食堂を出る際、ブルックと見張りを交代すると話してた声が聞こえた。
たしぎは、そっとマストを登り始めた。
〈続〉
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