ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
突然ですが、母さん、事件です!
息子に彼女が出来たらしい!!!
ひえ~~~!!!2016のトップニュース確定だな、これ(笑)
いやぁ、そろそろ「男のほうが・・・」
なんてカミングアウトも覚悟していた矢先(ウソで~す!)
よかったね~♪
なんか、すっかり春めいてた息子でした。^m^
のんびりお正月は、帰省した長女が
連日、刀剣乱舞の講習をしてくれて、だいぶ顔と名前が分かるように
なってきました。楽しそうで何より♪
次女は、サンタさんに貰えなかったウィーユーを
お年玉ためて買うぞ!と決心してました。
でも、高すぎて届かず、今年一年かけてお金を貯めるとのこと、
頑張れ~~♪ 母にもやらせてね♪(おいっ!)
いつもポチポチありがとうございます。
>かこさんへ
あけましておめでとうございます!ヽ(^o^)丿
ほんと、ほんと、休日が休日じゃない感じですよね。
>今年は 見たいよ~~!!!ワノ国へ行く前に、サンジ君編かな。
もう、ワノ国はたしぎちゃん登場って、勝手に思い込んでいる。(笑)
>少年の心を持つおっちゃん達 (爆笑)そうかも!!!!wwww
みんなレイリーぐらいに、なってもめちゃ強くて暴れていそう♪
そんなのも、見たいな~!(^^♪
遊びに来ていただいて、ありがとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。m(__)m
さて、どうしようかな~なんて思っていたWJですが、
習慣よね~。新年、買っちゃいました。
久しぶりの表紙のサンジくんに、嬉しさ覚える。
やっぱり、ナミは、姉御肌。
さて、間が空いてしまいましたが、空シリーズ第二話
社会人になったたしぎちゃんサイドのお話です。
「黄昏の街」1よろしかったら「つづきはこちら」からどうぞ
「黄昏の街」1
「はい、編集部です。」
しつこく鳴る電話の音に、受話器を取った筈なのに
鳴り止まない電話音。
あれ?
持っている筈の受話器も、感触がない。
薄暗い辺りを見回して、ようやくここが自分の部屋で、
鳴っているのは、目覚ましのアラームだと気付いた。
「あぁ。」と身体を起こすと、たしぎはベッドの上に座る。
のそりと手を伸ばし、携帯のアラームを止めた。
「ん、ん~~~っ!!!」と両手を伸ばして背中を反らせば、自然と声が漏れる。
分厚い遮光カーテンの隙間から入る陽射しは、だいぶ明るい。
たしぎは立ち上がると、キッチンで電気ケトルに水を入れ、スイッチを入れた。
ティーポットに紅茶の葉を入れ、カップの用意をしているうちに、ピーと
お湯が沸いた。
コポコポとお湯を注ぐと、立ち上る湯気から紅茶の香りが広がる。
カップに粉末の生姜と砂糖を入れ、紅茶を満たす。
牛乳を足せば、ジンジャーミルクティーの完成だ。
キッチンにあるスツーツに腰かけ、最初の一口を飲む。
だいぶ冷えてきた近頃は、朝の温かい一杯がなにより美味しいと思う。
二杯目をストレートで楽しむと、立ち上がってバスルームに向かう。
目を閉じたまま熱いシャワーを頭から浴びていると、身体が起きてくるのがわかる。
丸めた身体を起こして、シャンプーに手を伸ばした。
****
たしぎの朝は、普通の会社よりも遅い方だ。
出版社の雑誌編集部が、たしぎの仕事場だ。
いろんなジャンルの出版物を扱っているが、たしぎが今、在籍しているのは
若い女性向けのファッション雑誌の編集部。
入社後、配属された時には、どう考えてもセンスが無いと思っていたが、
今年、3年目の冬を前に、なんとか小さな企画を任せてもらえるくらいにはなった。
いつかは文芸作品の編集部にと希望しつつも、今の仕事もようやく面白さがわかってきたと
自分でも思う。
出社時刻は午前10時、その分、撮影や取材が遅い時間にずれ込むことはよくあり、
会社からほど近いこのアパートに帰るのは、夜の9時、10時となることも多い。
バスルームから出ると、タオルを巻いたままドライヤーのスイッチを入れる。
学生時代から比べると、だいぶ長くなった髪は
美容室に行く間隔が空いてしまったせいで、行きついた髪型だ。
ワンルームの部屋に戻ると、乾いた洗濯ものの中から下着を取り出して身に着ける。
そしていつものシャツとパンツスーツに袖を通した。
入社した頃は、ファッション誌という気負いもあり、
いろいろとコーディネイトを試みてみたが、早々に迷う時間がもったいなくなり、
同じようなスーツとシャツを何組か揃えて、着まわすことにした。
着けるアクセサリーもいつも同じ、パールが一粒ついたネックレスだ。
入社した年のクリスマスに自分に買った。
たしぎが持っているアクセサリーは、このパールのネックレスと
昔の恋人からもらった、シルバーのネックレス。この二つだけ。
「よしっ!」と自分に気合を入れると
仕事用の大きいバッグを手に、アパートを出た。
*****
アパートから会社まで、地下鉄で駅二つ。
歩こうと思えば、可能な距離だ。
入社が決まると、とにかく会社の近くに住む所を探した。
昔からの学生街という土地柄、古いけれども格安の部屋を
借りることが出来た。
一度、訪ねてきた両親に気の毒そうな顔をされた。
「2時間半なんて、通勤圏内よ。実家から通えばいいじゃないの。」
母は、帰省のたびに言っている。
狭いワンルームは、生活感もなく、仕事の資料であふれている。
なんの色気もない住まいだが、たしぎはそれなりに気に入っていた。
なによりも、仕事に没頭できる。
休息が出来ればそれでいい。
余計なことは、考えなくてもいいし、
仕事以外のことに時間を費やすことが煩わしかった。
朝の通勤ラッシュを過ぎた時間帯は、電車も空いていて、
小春日和の陽射しを浴びながら、駅から歩いて数分で、会社に到着した。
社員証を見せて、入り口を通る。
エレベーターに編集部のある5階に向かう。
「おはようございま~す!」
締め切り直後の編集部は、つかの間の休息とでもいうのだろうか、
少し空気が緩い。
まだ、同じ班の社員達は出社していない。
たしぎは、自分の席に荷物を置くと、給湯室にコーヒーをいれに行く。
出社一時間前に着いてゆっくり遅い朝食を食べるのが、たしぎの日課だった。
途中で買ってきたコンビニのおにぎりを取り出す。
コーヒーの香りが、食欲をそそる。
誰も居ない休憩スペースに座る。
眺めのいいここからは、すでに動き出している街並みが望める。
ビルの隙間には、青空が覗く。
暫しの時間、贅沢な景色を、独り占めにした。
「おはよう!」
元気のよい声に振り向くと、同僚のナミがやってくるところだった。
手には自分のカップを持っている。
「おはよう、ナミ。」
たしぎは、答えるとナミのために、テーブルのスペースを空けた。
「いつも早いわね。」
そう言いながら、たしぎの隣に座る。
今日のナミの朝食は、サンドイッチのようだ。
特に話すでもなく、もくもくと二人、お腹を満たした。
ナミは年下だが、会社の先輩だ。
今は、たしぎの編集班の班長を任されている。
明るくて、編集部のムードメーカー。
ファッションに疎いたしぎに、一から用語や仕事のやり方を
教えてくれた。
物事をはっきり言う、物怖じしない性格は、
たしぎから見ても清々しいほどだ。
ファッションセンスも抜群で、
「編集長になるわ。」と目標を語った時には、
たしぎは、そうなるべきだと頷いた。
<続>
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