ワンピース二次創作、ゾロたしのSS中心です。
いらっしゃらないとは思いますが、禁無断転載でお願いします。
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ぼろぼろになって、ベッドにたどり着く。
部屋に戻ってこれただけ、今日はまだましな方か。
ドサッと身体を投げ出し、目をつぶる。
部屋に戻ってこれただけ、今日はまだましな方か。
ドサッと身体を投げ出し、目をつぶる。
身体は動かないのに、頭の中で今日一日が再現される。
もう少しで掴みかけたあの感覚を頭の中で繰り返す。
鷹の目との差が詰まることことがあるのだろうか。
伸ばした手が、虚しく空を切る、そんな日々が続いていた。
ぎりっと歯を食いしばる。
俺は強くなっているのか?
ちゃんと前に進んでいるのか?
仲間の顔が浮かぶ。
そしてもう一人、幼い親友に問いかける。
大丈夫だと、笑って欲しくて。
その親友の顔が、いつの間にか大人になって、
あいつの顔になる。
くいなと同じ顔で、
くいなと同じことを言った女。
あいつの黒い瞳は苦手だ。
俺の心の奥まで見透かされそうで。
たしぎという名前だった。
あいつの頬に手を触れたら、どんな顔をするだろうか。
細い折れそうな身体を抱きしめたら、どんな顔をするだろうか。
泣くんだろうか・・・
そしたら、
そしたら、唇を奪えばいい・・・
襲ってくる深い眠りに、
ゾロは抗うことなく、落ちていった。
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