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とっても、嬉しい~~!
>3/9 susuさん
目から鱗でしたぁ。意識してなかった~(笑)
ゾロの態度は甘えてたんだぁ。かわいい奴!
すごく、いいっ!仲間との関係も、そうだ~~!
とすごく納得しました。なんか、出来そう~~ふふふ(笑)
遅ればせながら、Garallyにまでバナー貼っていただき、
ありがとうございます。見惚れてます。
えっと、春の夜に、なんか、うごめいてそうな感じです。
「逢魔の夜に」
その島は、春島にもかかわらず、薄暗く、春の陽気さは感じられない所だった。
「なんだぁ?この島。」
食材の買い出しに来ていたサンジとウソップは、顔を見合わせる。
街並は立派だが、夕方だというのに、店はみな閉まっている。
「すいませ~ん!」
戸をどんどんとたくいて、ようやく顔を出した主人から、
聞き出したのは、朔の日の夜は、人々は家から一歩も出ないで過ごす
という話だった。
とにかく、明日になれば、店は通常どおり営業するから、出直して来いの
一点張りだった。
仕方なく、二人に船に戻った。
事情をみんなに説明すると、先に船に戻ったロビンが、
こんな話を聞いたと教えてくれた。
この島では、昔から、鵺の鳴くような朔月の夜は、心の闇を吸い取られて、
操られるから、決して外に出てはいけない、と信じられている。
鵺とは、心の隙に入り込んで、それを操る妖怪のようなものらしい。
ロビンの話を聞いて、ウソップとチョッパーは、抱き合って怯えている。
「おれは、一歩も部屋からでないぞ!」
「お、おれもっ!」
ありあわせの食材で作ってくれたサンジの食事は、皆を満足させてくれた。
そして、各々部屋で静かに過ごしていた。
ただ一人、大酒飲みを除いては。
「なんだ、酒もうねェのか?」
「おまえが、ほとんど飲んだんだろっ!」
サンジの蹴りが飛ぶ。
しょうがねぇなぁ。
頭をガリガリかきながら、見張りのウソップに、夜中の交代までには戻ると
告げて、船を降りる。
ウソップの静止も聞かずに。
まったく、店の一つも開いてねえのか。
曇りでもないのに、星の瞬きさえも届かない闇夜、
何やら、遠くの方にぼおっと浮かび上がる赤い光りが目に付いた。
その明りに導かれて、ゾロは、木々が生い茂る林の奥へと進んでいった。
そして、もう一人、麦わらの一味を見かけたとの情報に、
剣士を追うべく、船を降りた海軍少尉、たしぎ。
赤い光りの元をたどって、林の奥をさまよっていた。
〈続〉